1. IVUアニュアル・レポートをアップしました
2006年度IVUアニュアルレポートはIVU会員とサポーターの方々に既に郵送でお送りしています。ホームページにもアップしましたのでご覧ください。www.ivu.org/news/2006
2007年度アニュアルレポートを郵送で受け取りたい方は、ぜひご入会をください。www.ivu.org/members
2.
第3回スパニッシュ・ベジタリアン・コングレス 2007年4月
ユニオン・べジタリアーナ・エスパニョーラ(UVE)は2007年4月14日-15日に、スペインのマドリッドにて第3回スパニッシュ・ベジタリアン・コングレスを開催します。この大会ではベジタリアン・ムーブメントの主要なアクティビストを招待するとともに、食や、健康・ホリスティック面でのトピック、動物愛護や環境保護などについてワークショップ、セミナー、討論会が行われます。また、啓蒙用の資料や書籍などを扱った展示も大規模に展開される予定です。
講義は主にスペイン語で行われますが、外国からの参加者が多数あるようであれば、英語のワークショップを増加します。近日中にさらに詳細をホームページにアップしますので、そちらも随時ご確認ください。www.unionvegetariana.org/congreso/congre3.html
3. インターナショナル・ビーガン・フェスティバル
in India 2007年9月-10月
第11回インターナショナル・ビーガン・フェスティバルがインド、カルナータカ州ムルデシュワールにて2007年9月30日から10月6日にかけて行われます。世界各国からビーガンが一堂に会し、美しい景色のなかで羽を伸ばしながら、人脈づくり・意見交換を行う絶好の機会です。ビーガンでない人にとっては、新しい分野の探求・経験のよい機会となることでしょう。詳細はこちらから。
www.ivu.org/veganfest (新しい写真を追加しました)
4. ようこそ、新規加盟団体・賛助企業
加盟団体:
イラン、Vegetarian Union of
IRAN
コンタクト:Dr.Abdol Ghaffar Ebadi, e-mail
準会員団体:
インド、Nandagokula Charitable
Trust, Sridhar Avabhrath, Karnataka - 牛用のシェルター「Goshala」を運営 e-mail
賛助企業:
インド、Bhagirathi Tourist Home,
K.N. Parameshwara Adiga, G.T. Road, KOLLUR-576220, Udupi Dist.,
Karnataka 576220 Tel: 08254-258290
インド、Hotel Pandurang
International, N.H.17, Kumta-581343, Karnataka.
この地区のトップクラスのホテル。ベジタリアンレストランがあり、観光スポットにも便利な場所です。コンタクト: Shirish
P.Nayak e-mail
5. IVUワールドコングレス
1957年〜2007年のめざましい50年間のあゆみ
1957年は第15回目のIVUワールド・ベジタリアン・コングレスがはじめてヨーロッパ以外の国で開催された記念すべき年でした。その年はインドで開催されましたが、開催地はボンベイ、ついでデリー、カルカッタ、そしてマドラスと移動し、1ヶ月間にわたって数千マイルにわたるエリアをカバーしました。ボンベイでは5,000人の聴衆を前にインドの大統領がコングレスの開催を宣言しました。レクチャーには何千人という聴講者があったため、入場できない人々のために窓にスピーカーを取り付けたほどでした。
この盛大なコングレスを記念して、インドの人々はこれまたすばらしい「おみやげ」を制作しました。世界各地の執筆者による菜食に関してのさまざまな論説を掲載した400ページのハードカバー本です。
IVUはこの本を数年前に入手しました。しかし、ホームページにアップするには大変な作業量です。そのような折、米国のビル・ハリス医学博士よりE-mailが届きました。博士は1965年にイギリスで行われたコングレスでこの本を入手しましたが、2006年に本をスキャンしようと決めたということでした。丸一冊を・・・です。これはIVUに送られたなかで過去最大級のPDFファイルでした。あまりに重かったため結局CDで郵送してもらいましたが、低解像度のグラフィックであっても150MBの重さでした。ファイルネームはその名も「Gigantic
- 巨大」とつけられました。
その後、数ヶ月のやりとりを経て、本全体が高解像度で再スキャンされ(1957年当時の広告も含めて)、現在IVUのホームページにアップされています。インド大統領はじめ、ビルマ首相、ラトビア仏教の猊下といった方も含めて、多数の歓迎の言葉が寄せられています。あらゆる宗教とその菜食に対する姿勢についてや、科学と栄養といった内容の記事が掲載されています。後者は、現代から見ると笑ってしまうようなものもいくつかありますが、その他はかなりの度合いで時代の先を行く洞察が見られます。その他、今(その当時の)と昔の有名なベジタリアン、世界中多くの国々から寄せられた報告書、動物虐待と動物の権利について、「どのようにしてベジタリアンになるか」といった項目もあります。
19世紀後半の作曲家であるリチャード・ワグナーによる記事から、「タミール語文献にみられる菜食主義」、チューリッヒのBircher-Bennerクリニックによる「サンライト・フード(Sunlight
Food)」、非常に生々しいグラフィックつきの「インドの屠殺」、「中央アフリカのベジタリアン」、「ナッツ・ローストのつくり方」といったものまで、あらゆる種類の記事を見つけることができます。
この本はこちらでご覧いただけます。http://jpvs.org/IVU/IVUï0ü0ë0É0³0ó0°0ì0¹0%201957t^^ÿ2007t^n00V0~0W0D050t^n0B000%20Anniversary%20of%20a%20Remarkable%20IVU%20World%20Congress%20-%201957-2007
6. インタビュー: 菜食主義関連の研究について
ポール・アップルビーはIVUサイエンス・グループの創設者の一人であり、オックスフォード・ベジタリアンズ(www.ivu.org/oxveg)の事務局長でもあります。彼はオックスフォード大学の癌疫学ユニットの主要統計学者を務めています。(写真はポールとガリーナ・アップルビー夫妻。10年前です!)
IVUニュース(以下IVU):
ニュース・メディアには健康に関する研究報告が氾濫していますが、メディアが研究を解釈するにあたってよく起こる問題とはなんでしょう?
ポール・アップルビー(以下PA):
メディアは大局を見失うことがあります。たったひとつの研究が決定的となることはほとんどないということを忘れてしまうのです。メディアはまた、特定の研究結果を万人にあてはめて結論づけようとする場合もあります。本来はその研究の対象となった被験者の母集団にあてはめるべきなのですが。わかりやすい例としては、栄養不良のケニヤの子供たちについての研究結果があります。研究では、肉を補給された子供たちは牛乳または植物油を補給された子供たちよりも精神的発達がより優れていたという結果が得られました。メディアの一部はこの研究が「子供を厳格なビーガン食で育てるのは非倫理的である」という証拠だとして取り上げましたが、この研究は多様なビーガン食で栄養十分に育てられている子供たちとまったく関連性がありません。
IVU:
一般大衆がこのような研究結果を自分の健康にあてはめる際によく起こる問題とはなんでしょうか?
PA:
メディアとおなじように、人々も大局を見失ってしまうことがあるということです。「チェリー・ピック」、つまり、自分の気に入ったものだけをつまみ食いする。自分の信念をサポートする結果をえり好みし、他のものは無視してしまうということです。人間はみな一人一人違っていて、ある特定の団体にあてはまる結果が必ずしも自分にあてはまらない、ということを忘れてしまうこともあります。不健康なのは食べ物ではなく食生活だ、とよく言われます。特に食品業界がそのようなことをよく言っています。これはある意味本当かもしれませんが、しかしこれは不健康な食生活にはとてもたくさんの栄養価の低い食品が含まれているという事実を無視しています。例えば、ダーク・チョコレートにはある好ましい栄養特性があるため健康によい効果が期待できますが、だからといってそれが「健康食品」になるわけではなく、節度をもって摂取すべきであり、他のものでも同じことです。
IVU:
研究者たち自身の間でも、どのように研究をすすめるか、どのように結果を解釈するか、といったことでよく摩擦がありますが、どうしてそうなのでしょうか? 彼らは同じ科学的手法の中で訓練を受けているのではないのですか?
PA:
そうです。しかし研究者も人間です。判断をくもらせてしまう偏見は彼らにもあります。そして自分の研究価値が他のものよりも優れていると思ってしまう傾向があります。研究者の言っていることが間違っているという意味ではありません。たくさんの意見があるということを言いたいのです。ですから、意見の一致がみられるまで、ひとつの研究結果に多大な信頼をよせないほうがよいということです。
IVU:
注意すべき特定のフレーズはありますか? 例えば、「この研究は……を“証明”しました」といったような表現は疑った方がよいでしょうか? 逆に、どんな言葉がこういった場合適当でしょうか?.
PA:
疫学(人口母集団における疾患のパターンや原因に関する研究)は確立に基づいた研究なので精密な科学というわけではありません。よって、疫学研究はある仮定に対して「有力な証拠」もしくは「有効な証拠」を示すにとどまります。
IVU: 健康に関しての研究を見ていると、専門家が必要だというすべての栄養素を摂取するのはとても難しいので、ときどき圧倒されてしまいます。例えば、わたしは最近ヨウ素についてVegan
Outreachが書いたものを読んでいたのですが、正しいものを選んで食べていたとしても、ヨウ素を豊富に含んだ土地で作られた作物を食べないと意味がないと書かれていました。さらにやっかいなのは、ヨウ素の過剰摂取も問題だということです。
PA:
矛盾した報告を見てやけになって投げ出してしまったり、自分が食べているものは健康にほとんど、あるいはまったく役に立っていないのではないかと考えてしまうことはよくあることです。しかし、健康な食事(*注)とは何かという幅広い合意はあります、そして、そのような食事によって大部分の栄養素が、過剰摂取ではなく、適切に摂取されることが大切です。ベジタリアンにとっての朗報は、健康な食生活というものは植物性食品がベースだということです。しかしビーガンは、植物性食品からはあるビタミンやミネラルの摂取が難しいのでサプリメントで補う必要があるかもしれません。(*注:
WCRF・AICR(World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer
Research)の<Food, Nutrition and the Prevention of Cancer: a global
perspective(食品、栄養素、そしてがん予防:
グローバルな視点)>というレポートによると、人は「主に各種の野菜、果物、豆類といった植物性ベースの食事を摂り、調理したデンプン質の主食はできりかぎり少量にする」べきである。)
IVU:
「重要なことすべてが重視されているわけではなく、重視されていることすべてが重要というわけではない」というアインシュタインの言葉があります。健康の要素として重要であるのに、容易には測定することができないものがある可能性はありますか?
PA:
もちろんです。個人の精神状態といったものもまちがいなく健康状態を決める重要な要素ですが、これは測りがたいものです。疫学者たちも計測不能な要素を研究において推測すべきです。研究が大規模なもので、選択の偏りをさけるために無作為化されているのであれば、妥当な想定を検討すべきです。
IVU:
健康についての研究だけでなく、ベジタリアンにとっては、動物の知性、感情、性格といったことに関する研究も大事になってきます。このような研究を理解する上で、助言はありますか?
PA:
健康関係の研究の信憑性を検証するのと同様の基準を当てはめることです。例えば、研究は広く適用されうるものかと疑問を持ち、もしそうでないのなら、どんな制約があるか、研究者が結果を解釈するにあたって影響があったかもしれない潜在的な利害問題がないか、発見は以前の研究を裏付けているか、それとも矛盾しているか、と自分で問いかけてみることです。健全な懐疑心をちょっともっても何の害もありませんよ!
注記:
適当な資格がある方はIVUサイエンス・グループにご加入いただけます。このグループはポールが創設の一助となりました。参加資格者は科学者、栄養士、医師等です。またIVUメンバー組織の刊行物編集人も参加者です。詳細はこちらから。www.ivu.org/science/ivu-sci.html
7.
『シャーロットのおくりもの』が好きなあなたにおすすめの一冊
昨年ハリウッドで映画化された児童文学の傑作、『シャーロットのおくりもの』。この本が好きな大人や子供たちにおすすめなのがこちら。子豚が屠殺から助け出される話、『飛んだ子豚
ダッギィ』。映画『ベイブ』の題材となった本の著者、ディック キング=スミスの本です。『飛んだ子豚
ダッギィ』の主人公、ダッギィ・ドッグフットは、『シャーロットのおくりもの』のウィルバーとおなじようにできそこない。ダッギィは母豚や彼自身の知恵や勇気、そしてカワウソやあひる、何人かの人間たちによって助け出されます。<パブリッシャーズ・ウィークリー>誌は「感動せずにはいられない。…ワクワクして、元気になるファンタジーだ」と賞賛しています。
『シャーロット…』ファンにお勧めのもう一冊。『シャーロット…』のイラストレーター、ガース・ウィリアムスが挿絵をしている『タイムズスクエアでクリケット(Cricket
in Times
Square)』です。この本は直接的に同胞の動物を食べること、または食べないことといったテーマを取り上げているわけではありませんが、それでも素晴らしい読み物にちがいありません。クリケットシューズを履いた同胞の動物たちの目線がよくわかる本です。
8. 肉を食べる新たな理由にご用心
ベジタリアンには肉を食べないたくさんの理由があります。肉食の人たちには自分たちの食習慣を弁護する広範囲な、ときとして突拍子もない言い分の数々があります。そしてその理由がさらにもうひとつ増えそうです。「動物性脂肪がバイオ燃料になる」
大手食肉生産会社は製造過程ででる大量の動物脂肪から燃料を作ろうと取り組んでいます。www.abc.net.au/news/newsitems/200607/s1681086.htm
9.
肉食のメタフィジックス (ジュリアス・ババリンサによる詩)
人間はなぜ死んだ動物を食べるのだろう?
いちばん一般的で単純な答えは…
親が自分に肉を食べさせ、肉食として育てたから
人は成長しながら肉食になっていく
そして結果として自分の子供たちも
肉食として育てる
なぜぼくたちはこの世襲的肉食パターンを継続しなければならないのだろう
自分自身に問いかけてみたことはあるかい――この地上で死んだ動物を消費しなくても
生き延びることは可能なのだろうかと
肉を食べなければ人間は本当に幸せになれるだろうかと
死んだ動物を食べなければ、よりよい人間になれるだろうかと
質問の答えはすべて大文字の「YES」だ
ベジタリアンとよばれる人たちのことについて聞いたことがあるかい?
まる一日死んだ動物を食べずに過ごそうとしたことはあるかい?
日の出から日没まで肉を食べずに過ごすことはできるかい?
死んだ動物を食べずにまる一週間過ごすことはできるかい?
一カ月はどうだい、もしかしたらまる一年は?
きみがこれまでずっと肉食だったのは
きみの両親がきみを肉食として育てたからなんだ
今日という日をきみが新しい発見をする日にしよう
人間はこの地上で死んだ動物を食べなければ
もっと幸せになれるという新しい発見をする日にしよう
死んだ動物を自分の体内に葬らなければ
人間はより健康に生きることができるという発見をする日にしよう
今日という日をきみが真新しい人生をはじめる日にしよう
仲間の生き物たちに対する思いやりの人生
すべての動物に対する非暴力の人生
すべての兄弟姉妹に対するやさしさの人生
今日という日をきみが真新しいきみを始める日としよう
幸運と幸せな旅を祈っているよ