IVUオンラインニュース 日本語版 バックナンバー
IVU (International Vegetarian Union) が発行している 「IVU Online News」 の日本語版です。英語版は こちらから 無料購読の申込みができます。
IVUオンラインニュース日本語版 2007年4月号
目次
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1. IVUワールド・ベジタリアン・コングレス 2008 in ドレスデン 最新情報
第一回目のベジタリアンコングレスは、1908年ドイツのドレスデンで開かれました。ドレスデンはエルベ川沿いに位置する芸術と文化の街です。以降、コングレスは世界各地で開催されてきました。直近では2006年、インドのゴアが開催地です。第38回ワールド・コングレスはドレスデンに里帰りし、ドイツ・ベジタリアン・ユニオン(VEBU)と国際ベジタリアン連合(IVU)、ヨーロピアン・ベジタリアン・ユニオン(EVU)の共同主催で、2008年7月27日から8月1日にかけて開催されます。
ドレスデンの文化宮殿、「クルトゥーアパラスト」にて開かれるこのコングレスのテーマは、「食の革命の100年間」。創造的な菜食への関心の高まりを祝います。VEBU代表のトーマス・シェーンベルガー氏は次のように語っています。
「世界的な菜食運動の第一世紀を祝い、そしてドレスデンにて1908年8月にIVUが設立されてから100周年を記念するという意味もこめて、このテーマを設けました。菜食は、以前は風変わりで特異なライフスタイルだとみなされていて、ベジタリアン向けの商品といったものもほとんどありませんでしたが、今や世界は食革命の真只中です。世界中の何百万という人々が、主に倫理的な理由から、菜食を自然な生き方として受け入れるようになりました。最新の調査によると、ドイツでは既に人口の10パーセントが肉を食べないライフスタイルを受け入れているということです。そして、高品質でおいしいベジタリアン向けの商品が、健康食品店やほとんどどこのスーパーでも手軽に手に入るようになりました」
一週間におよぶコングレスでは、倫理、宗教、スピリチュアリティ、食、健康、スポーツ、政治、社会、環境保全、世界飢餓、動物の権利など、さまざまな興味深いトピックで、各分野に精通した著名なスピーカーがプレゼンテーションを行います。
環境問題専門家、市民活動家、そしてフェミニストでもあるインドのベジタリアン、ヴァンダーナ・シヴァ博士も著名な講演者の一人。「開発政策における議論の場に女性と環境問題を取り入れた」功績を認められ、1993年に「もうひとつのノーベル賞」を受賞した経歴をお持ちです。女史は米国での量子物理学者としてのキャリアを中断し、森林の大規模な伐採に対する反対運動をサポートするために、母国に帰ることを決意しました。とりわけ専門家としての知識を生かしながら、自国政府や国際的ビジネスからの搾取に抵抗する地元民を守る運動を展開しています。
2008年のコングレスの申込みはこちらから。まだ早すぎる、ということはありませんよ!
www.ivu.org/congress/2008/index.html
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2. 新規IVU準会員団体
タイ、バンコク
Tianfoor Dharma Satharn Foundation
コンタクト: Linda Anavachakarn - thirdavc_taiwan@tianfoor.com
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3. インタビューwithマーク・デラニー 「ビーガンフードドライブ」
米国マサチューセッツ州セイラムのセイラム・ビーガン・ソサエティー(SVS、www.salemvegan.org)では、セイラム市内とその周辺地域のホームレスや貧しい人々を助ける取り組みをしている団体、セイラム・ミッション(www.salemmission.org)を支援して、ビーガンフードドライブを行っています。2006年にはじまったこのセイラム・ビーガンフードドライブ(SVFD)は、ニューイングランド地区で、そして恐らく全米でも初の100パーセント、ビーガンのフードドライブです。SVSの創設者でありディレクターでもあるマーク・デラニー氏に、このすばらしい取り組みについてお話をうかがいました。
Q: 1回目のビーガンフードドライブは2006年でしたね。どのようにこのフードドライブについて着想しましたか。
アメリカでは毎年5月に、全国郵便配達員連合が米国郵政公社やキャンベルスープ社、またその他の企業や組織の後援を受け、「スタンプ・アウト・ハンガー・フードドライブ(飢餓撲滅フードドライブ)」を行っています。これらの団体は人々によびかけ、5月13日に保存食を買い物袋に入れて玄関先に出して置くようにしてもらいます。同日、その地区の郵便配達員が食料を回収し、地域のフードバンクに配達をします。このように組織や企業が行っていることが親切だというのは明らかなことですが、寄付をうけとる貧しい人の手には非常にたくさんの非ビーガン食がわたるという結果が必然的に起こります。
セイラム・ビーガン・ソサエティーの役割、つまりわれわれの存在理由は、ビーガニズムとアニマル・ライツのコンセプトを積極的に促進していくことです。年次のセイラムビーガンフードドライブ(SVFD)をとおしてセイラム・ミッションを支援していくことは、毎年行われるノン・ビーガンのフードドライブすべてに対するわれわれの反応です。
Q: 組織の全体的な取り組みのなかで、フードドライブはどのような位置づけですか?
セイラムの活動は苦しい状況にあります。ここではビーガンやベジタリアンというコンセプトが容易には受け入れられていません。2004年に、SVS会員で実際に活動している「アクティブ」会員の数が急減した際、われわれは組織をビーガンとアニマル・ライツに関するオンラインのニュース兼インフォメーション・ソースとして維持していくことに決めました。以降、この地域のコミュニティーのみならず、今や大規模なネット・コミュニティーにも無料で情報配信をしています。今ではイギリスやカナダ、ロシア、全米各地からメールが届きます。セイラム・ビーガンフードドライブは、組織の中心メンバーや賛助企業にとって、われわれの理念をセイラムの人々や周囲の人々に示すための手段となっています。このフードドライブは、われわれの理念そのものです。これをとおして地元や地域だけでなく全国レベルでも、そしてIVUのおかげで世界規模でも、完全菜食を促進に貢献していけますから。?
Q: 今年の6月には、2年目のフードドライブを行いますね。1年目の経験にもとづいて、どんな変更点がありますか?
昨年は、セイラムの地元企業のいくつかに、回収場所やラッフルと呼ばれる抽選への申込場所を提供してもらい、フードドライブを「ホスト」してもらいました。セイラム市民はわれわれのホームページやポスターに掲載された企業リストを見て、どこにビーガン食の寄付を持っていくか、どこでSVFDのラッフルにエントリーするか決めます。結果、集客はまずまずだったと思います。今年は、2回目のフードドライブになりますが、回収場所をセイラム・ミッションの一ヶ所にしぼることにしました。ミッションのメインロビーは24時間、職員が常駐していますので、夜中でも寄付ができます。また、今年はずっと計画が整備されています。セイラムの地元企業や全国規模の大企業がフードドライブの「スポンサー」として、とても気前よく抽選商品を寄付してくれています。バーモントのスィート・オニオン・イン(www.sweetonioninn.com)などは、山の景色が見える部屋とビーガン食付きの滞在2泊を賞品として寄付してくれました。
Q: セイラム・ミッションのサービスを受ける人々からはビーガン食についてどんな反応がありますか? また、菜食の利点についてなど、なんらかの啓蒙活動を行っていますか?
2006年のフードドライブの後、セイラム・ミッションのフード・ディレクターであるエヴェリン・ウィンソンと長時間の話し合いを持っていろいろと学びました。私が知る限りでは、ミッションが奉仕している人々は、SVFDについての認識を持っていません。思うに、彼らはホームレスであるために、またはとても困窮した状態にあるために、すでに一杯なのでしょう。また、この取り組みはミッションにおいて対外的に宣伝しているわけでもありません。宣伝活動は当然、セイラム地区の企業をターゲットにして、インターネットや地方紙、またはセイラム商工会議所を通して行われています。エヴェリンは、ビーガンフードドライブはミッションにとって有益であると大賛成していますが、ミッションとしては当然、ビーガンであってもなくても、一年中、食料の寄付を受け付けています。エヴェリンからは、ミッションの居住者やプログラム参加者を対象にした栄養学についての講座を、SVSにボランティアしてほしいと要請されています。これはまだ行われていませんが、ぜひ実現したいと私も思っています。
Q: どのようにして食料を回収するのですか?
先に述べたように、セイラム市とその周辺地域の住民は、セイラム・ミッションに直接来て、ビーガンフードを寄付します。ミッションは現在、セイラム中心部にある閉鎖になった教会を使用しています。フードドライブ用の寄付は、毎年6月一杯受け付けています。ビーガンフードの寄贈者はすべて、恒例のSVFDラッフルにエントリーする資格を得ます。もし6月中に10回とか50回、寄付をすれば、寄贈者はそれだけ賞品を当てる確立が高くなります。バーモントのスウィート・オニオン・インや地元セイラムのホーソン・ホテルといった、地元や全国レベルの企業から寄付された素晴らしい賞品の数々があります。変わったところでは、ローリー・キャボットの魔女ショップ(www.cabotwitchcraft.com)も、今年はトップレベルでのスポンサーとして後援してくれています。ローリーはセイラムのオフィシャル魔女です。ローリーをSVFDに迎えられて大変光栄です。
Q: ビーガンがなにか知らない人に対して、なにか困ることはありますか? ノン・ビーガンやノン・ベジのものを寄付する人がいたらどうしていますか?
困ることはありません。確かに、しらけはしますが、困りはしません。先に述べたように、ミッションではいつでもノン・ビーガンの寄付を受け付けています。ビーガンの寄付を要請しているのはSVSです。ビーガニズムに特に関心のない人は、自分なりにツナ缶やチキンヌードルスープ、ポーク&ビーンといったものを普段寄付していると思います。SVSにしてみれば、そういったアイテムは旧態依然で、不必要で、動物の痛みや苦しみの形です。SVSには、社会を前へと、ビーガニズムやアニマル・ライツへと引っ張っていく役割があります。しかし、第1回目のSVFDは大成功というわけではなかったということを、特筆しておきましょう。少なくとも私が期待したほどの成功ではなかった。しかし、これを聞いた知り合いは笑って一蹴していました。われわれの存在自体、そしてこのフードドライブに全力を尽くしているということ自体、成功なのだと言って。
Q: 食料を集めること以外に、他にもセイラム・ミッションに貢献していることはありますか?
今後は、ミッションの居住者に栄養学についての講演などをしていきたいと思っています。それ自体は、本質的にはビーガニズムについてのレッスンではなく、栄養学全般についてになるでしょう。ビーガニズムというものは、一般的な市民にとってさえも完全に理解するのは難しい概念です。ですから、ホームレスや貧しい人々にビーガニズムについて教えるということは、表面的なことになってしまうかもしれません。しかし、ミッションの居住者にとって、栄養学についてのワークショップは、リハビリのカウンセリングや履歴書の書き方のワークショップと同じぐらいに大切なものだと、私は感じます。大局的に見て、SVSはミッションに現在貢献しているのと同じぐらい、あるいはそれ以上に、セイラム市民や周辺地域のコミュニティーにも貢献していると思います。SVSやビーガンフードを寄付してくれるセイラム市民やフードドライブを後援してくれている企業は、ホームレスの人々にビーガン食を提供する以上のことをしているのです。社会全体として極めて重要なコンセプトを促進し、この運動自体、徐々に根付いてきています。ゆっくりとしたプロセスではありますが、とても、とても、重要なことです。
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4. 豆腐俳句コンテスト
トロント・ベジタリアン・アソシエーション(www.veg.ca)が豆腐俳句コンテストを主催しています。www.tofuhaiku.com
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5. インターナショナル・ビーガン・アート展覧会
Ni Musculos Ni Secreciones(No 筋肉、No 分泌物)。これが2007年5月にマドリッドで行われるアート・イベントのテーマ。ビーガニズムや人間以外の動物への思いやりを促進することが目的の展覧会です。ビーガニズムや動物について、さまざまな形やスタイルで表現した作品が展示されます。
展覧会のアーチストたちがビーガンであるということもこのプロジェクトの重要な要素です。ビーガンが限定的で我慢を強いられるものではなく、興味深く、面白いものでさえあるということを人々に気づいてもらうことも展覧会の目的のひとつです。
トレンディーなエリアとして知られるマラサニャ地区にある巨大な会場で開催されます。初日のパーティーでは無料のビーガンフードとビーガンDJの音楽が楽しめます。ウェブサイトでは後に展覧会作品を長期的に掲載する予定です。その他にも、ロンドン・ベルリン・ニューヨークのビーガン・アーティストの作品、大規模なものからより斬新なものまで、多数掲載予定となっています。
出展者や展覧会についての詳細はこちらのNMNSのウェブサイトでご確認ください。www.nimusculosnisecreciones.com
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6. ニュージーランド、カンタベリー大学でヒューマン-アニマル・スタディーズ開講
先般、人間・動物間の相互作用に関するコースやプログラムを設ける大学が増えてきています。例えば、当ニュースレターの2006年12月号では、オックスフォード・センター・フォー・アニマル・エシックスの開設についてリポートしました(www.oxfordanimalethics.com)。
そして直近では、ニュージーランドのカンタベリー大学でニュージーランド・センター・フォー・ヒューマン・アニマル・スタディーズ(the New Zealand Centre for Human-Animal Studies)が開設されました。www.nzchas.canterbury.ac.nz
分かっている限りでは、アジア・オセアニア地域ならびに南半球において、この種のセンターの第一号となります。
「ニュージーランド、アオテアオラ地域における芸術、文芸、日常的文化にみられる動物」といった研究も当センター研究プロジェクトのひとつです。www.nzchas.canterbury.ac.nz/research/kararehe.shtml

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7. ベジタリアン億万長者
先日、世界で最も裕福な人々のリストが公開されました。リストには、最近ますます多くのインド人が名を連ねています。インディアン・ビジネス・パブリケーションの記事によると、この何人かの億万長者たちはベジタリアンであるようです。www.business-standard.com/special/billion/2005/bill05_01.htm
ベジタリアンはスポーツやエンターテイメントにおいて優秀なだけでなく、ビジネスにも長けているようですね。そしてもちろん、ベジタリアンは人間にとって最も難しい試練に優秀に対応しています。「立場的に弱い生き物に対してやさしくなれるか?」、という試練です。
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8. 鳥インフルエンザをとりまく誤解
先月号でマイケル・グレガー医学博士の鳥インフルエンザの本を紹介しました。birdflubook.com/g.php?id=5
また、こちらは鳥インフルエンザに関してよくある誤解について同博士がまとめた文献です。補足資料として参照してください。www.ivu.org/articles/net/bird-flu-misconceptions.html
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9. IVU無料データベース新規登録団体リスト
カナダ
PAWS - Peoples Animal Welfare Society, Toronto - www.pawstoronto.org
チリ
Almacen del Comer Sano, Chile - www.almacendelcomersano.cl
インド
Misty Heights India - www.mistyheightsindia.com
Celrich Products - For a Healthy Life, India - www.celrichproducts.com
Mundax Homestay Retreat, Kerala, India - www.mundax.com
E-Inn, Bangalore, completely vegetarian and non-alcoholic, India - www.e-inn.in
マレーシア
RudraCentre Malaysia - www.rudracentre-malaysia.com
スペイン
La Boutique Vegetariana - www.laboutiquevegetariana.com
Redwood Foods Espana - www.redwoodfoods.es
Fuegoblanco Small country house Hotel, Spain - www.fuegoblanco.com
スウェーデン
Djurrattsalliansen - www.djurrattsalliansen.org
イギリス
Cultural Palace, Bristol, UK - www.cultural-palace.org
ウクライナ
STEPS - the first Rights Protection Films Festival in Ukraine - www.cetalife.com.ua/eng/index.htm
米国
Natural Living & Parenting, IL - natural-living-parenting.blogspot.com
Hot Springs Vegetarian Bed, Breakfast and Books, AR -
www.hotspringsbbb.com
Supreme Master Ching Hai Television - a new satellite channel, CA - www.suprememastertelevision.com
Arbonne International- European Vegan Health & Wellness Company - www.visiblesuccess.myarbonne.com
Honeybee Wellness - Plant-Based Nutrition & Lifestyle Education, NY - www.honeybeewellness.com
Purely Delicious - A print magazine for the raw vegan lifestyle, TX - www.purelydelicious.net
Greenfriends, USA - www.greenfriends.com/i/square
10. IVUニュースにお便りください!
ベジタリアン活動家のみなさま、
あなたの知識や考え、経験を、世界と共有する手段としてこのニュースレターを活用 してください。みなさまからの情報をお待ちしています。
ジョージ・ジェイコブズ george@vegetarian-society.org
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NPO法人日本ベジタリアン協会・日本語版IVUオンラインニュース(翻訳:JPVS評議員/細井純子)は、International Vegetarian Union (IVU) のオンラインニュースレターを翻訳したものです。
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