IVUオンラインニュース バックナンバーIVUオンラインニュース日本語版 2007年12月号 目次 1. IVUワールド・ベジタリアン・コングレス 各種締め切り
2007年12月31日は、2008年7月28日から8月3日にかけてドイツのドレスデンで行われるIVUワールド・ベジタリアン・コングレスの講演者募集の締切日です。講演やワークショップをご希望の方は、インターネットから申請書を提出してください。www.ivu.org/congress/2008/speakerform.html また、2008年1月31日はコングレス参加申込金に早期割引が適用される最終日となります。以降は140ユーロから160ユーロへと値上がりします。www.ivu.org/congress/2008/article.html2. インタビュー<IVUヨーロッパ渉外担当責任者>
(Q) あなたはIVUヨーロッパ渉外担当責任者ですね。いつから担当していますか? 2004年から担当しています。主な役割はIVUとEVU(European Vegetarian Union)との間の連携をとることです。 (Q) 担当になる前は、どのようにベジタリアニズムに関わっていましたか? 組織的なベジタリアニズムへの参加は1982年、ドイツのノイウルムで行われたIVUワールド・ベジタリアン・コングレスがはじめてでした。以降、私は1985年にEVU創設委員会のドイツ代表になり、EVU代表も何年か務め、現在はEVUの財務担当です。また、現在はドイツ・ベジタリアン・ソサエティー(VEBU)の副議長であり、1994年以降IVU評議員も務めています。 (Q) ずいぶん多くの経歴をお持ちですね! IVUのことはどのようにして知りましたか? ノイウルムのコングレスを通してです。 (Q) ヨーロッパの旧ソ連圏では他の地域と比べてベジタリアン運動にどのような違いがありますか? 旧ソ連圏にいたベジタリアンにとって冷戦は非常に困難な時代でした。私の家族は東ドイツに友人がいましたが、あらゆる手段を使って情報や食料やごくささいな日常雑貨などを彼らに送っていました。当時、ベジタリアン組織は禁止されていました。現在でも、ベジタリアニズムを促進するための組織的な取り組みは十分ではありません。人々を集めて実質的なベジタリアン組織を形成するのは並大抵のことではありません。幸いにもチェコ共和国などではいくつかの組織が非常に成功していますが、ほとんどの国ではまだ支援が必要な状態です。 (Q) あなたは2008年IVUワールド・ベジタリアン・コングレスの主要運営者の一人ですね。このコングレスの準備はいつごろから始めましたか? 準備のための時間を十分とるために、夫とともに4年前から始めました。 (Q) 当コングレスであなたが誇りに思っていることはなんですか? 次回コングレスが100周年記念として第一回が行われたドレスデンに里帰りしてくることを大変誇らしく思っています。そしてわれわれは次回コングレスが忘れがたいイベントとなるよう最善の努力をつくしています。現段階では、細かいことをまとめ上げるのに奮闘しています。2008年8月になってすべてが終わりコングレスが成功してはじめて、われわれは本当に誇りに思うことができるだろうと思います。 (Q) IVUヨーロッパ渉外担当責任者として、地域にベジタリアニズムを普及させるためにどのような計画をお持ちですか? EVUやIVUの人々と協力しながら、コングレスではできるだけ多くの中央ヨーロッパや東ヨーロッパからの参加者に会いたいと思います。そしてそれらの国々でベジタリアン・ソサエティー同士のより密接な協力関係を築いていけるよう助長していきたいです。 (Q) あなたは渉外担当責任者の仕事をフルタイムで行っていますか、それとも他に職業をお持ちでしょうか? VEBUやEVU、IVUのための活動はフルタイム以上の仕事です。今年はじめ、わたしはコングレス準備に十分な時間をとるために地元図書館のフルタイムの仕事を辞めました。 (Q) なにかベジタリアンジョークを教えてください。 このインタビューの一番難しい質問ですが、トライしてみましょう。 2羽の鶏が、ある一軒家の前を通り過ぎると、人間の家族が献立について話しているところでした。「わたしたちは今じゃもう、ほぼベジタリアンだからね。……」それを聞いて、鶏たちはその家から一目散に逃げていきました。逃げながら一羽の鶏がもう一羽に言いました。「おいら知ってるんだ。あの手合いはさ、あぶないんだよ!」 3. IVUウェブサイトに貴重な論文が追加されました ジュリア・トゥウィッグ教授(Julia Twigg)は1981年にThe Vegetarian Movement in England, 1847-1981: A Study in the Structure of its Ideology(1847年から1981年のイギリスのベジタリアン運動――その観念形態の考察)という博士論文を発表しました。論文は出版されず数冊のコピーしか残っていませんが、過去26年の間、多くの研究熱心なベジタリアンの歴史家の手にとられ、大いに利用されてきました。 先ごろジュリアは456ページにもおよぶこの論文全部をIVUのウェブサイトに掲載することを承諾してくれました。論文は現在すでにアップされています。論文は、健康と栄養、宗教、組織、社会学と政治学、フェミニズム、アニマルライツ、教育、健康などといった広範囲にわたる項目が年代ごとに網羅されています。こちらからご覧下さい。www.ivu.org/history/thesis4. イベント報告 最近行われたさまざまなベジタリアン・イベントの報告やビデオの紹介です。 1. マレーシアのペナンで行われたインターナショナル・ミートレスデー・カーニバルのビデオはこちらからご覧になれます。www.penangnettv.com/enjoyshow.asp?ID=149 ビデオにはIVUの東アジア・南東アジア・オセアニア地域担当コーディネーターでありインドネシア・ベジタリアン・ソサエティの事務局長でもあるSusianto Tsengの短いインタビューも収録されています。 2. またこちらからはIVUのインド・西アジア地域担当コーディネーターであるシャンカー・ナラヤンのインタビューがご覧になれます。www.svb.org.br/vegetarianismo/relatorio-de-eventos/11th-international-vegan-festival-3.html これはインドで行われたインターナショナル・ビーガン・フェスティバルのレポート、写真、ビデオなどです。他にもイラン・ベジタリアン・ソサエティー(IVUメンバー組織)代表のDr. Abdol Ghaffar Ebadiや他数名のインタビューも閲覧できます。これらの映像はIVUラテンアメリカ地域担当コーディネーターであるマーリー・ウィンクラー(Marly Winckler)が制作しました。 3. AVU(アジアン・ベジタリアン・ユニオン)代表をまもなく辞任するジャシュー・シャー(Jashu Shah)から先ごろ台湾で行われたアジアン・ベジタリアン・コングレスの報告がありました。 「コングレスは7,000人の参加者を迎え盛大に行われました。アジアン・ベジタリアン・ユニオンの旗を持っての行進が行われた開会式はまるでオリンピックのセレモニーさながら。参加国は22ヶ国。閉会式は4,500人も収容できる大講堂で行われました。食事も大変すばらしく、5日間で317種類もの料理が供されました。台湾には千店ものベジタリアンレストランがあり、10万人以上のベジタリアンがいます。 「次回の第4回アジアン・ベジタリアン・コングレスは2009年にインドネシアで開催される予定で、今回、台湾で行われた第3回コングレスで掲揚されたAVUの旗はインドネシアに手渡されました。こちらのウェブサイトで写真を閲覧できます。www.tianfoor.com 」5. ビーガン・トライアスロン2008 第4回ビーガン・トライアスロンが2008年2月24日、ニュージーランドのクライストチャーチで開催されます。このトライアスロンはビーガンならだれでも参加できます。ビーガン・トライアスロンは体力レベル、年齢、関心に関わらず、だれでも楽しめるフレンドリーな大会です。安全かつ快適で、人々が互いに励ましあう環境の中で、参加者が楽しみながら自分にチャレンジできることが大会の目指すところです。これは真剣なアスリートも初心者と一緒に参加するようなユニークなイベントで、すべての人が勝利者となります。詳しくはこちら。www.vegantriathlon.org.nz 6. EVUトーク2008、2008年5月1日から4日 メンバー組織との対話や組織間の協力を促進していくためにヨーロピアン・ベジタリアン・ユニオンは毎年EVUトークというイベントを開催しています。2008年のテーマは'Vegetarianism, the ultimate animal welfare'(ベジタリアニズム、究極の動物の福祉)。当イベントはSchweizerische Vereinigung fur Vegetarismus (SVV).によって運営されます。詳しくはこちらから:www.euroveg.eu/lang/en/events/evutalks/2008.php またはRenato PichlerあてにE-mailでお問い合わせください:svv@vegetarismus.ch7. 絶滅危惧種の食用を阻止する取り組み
8. 目をそむけてはいけない映像〜Earthlingsオンライン配信中
フィルムEarthlingsは人間の犠牲となっている地球の生き物たちのさまざまな苦しみを浮き彫りにしていきます。このフィルムはハリウッド俳優、ホアキン・フェニックス(最近では映画「君につづく道」で伝説のカントリーミュージシャン、ジョニー・キャッシュ役を熱演)がナレーションをつとめていますが、フェニックスは作品全体をとおして暗いモノトーンな口調で語りかけており、内容もさることながら、見るものにいっそう物憂い印象を与えます。 このフィルムはオンラインで無料閲覧が可能です。または購入すればこのような作品の制作を支援することができます。veg-tv.info/Earthlings
9. 動物愛護のための宗教宣言
こちらのリンクではこの宣言書を支援する署名を100万件募集しています。network.bestfriends.org/Petitions/Detail.aspx?gu=religion&pn=6&g=922d350e41804f64aa372d2805b912c1 10. 新規IVU賛助企業 Rangoli - Veg. Restaurant, Margao, Goa, India - www.goawoodlandshotel.com 11. 遺伝子組替え食品と食肉 IVU北米地区担当コーディネーターであるゲリー・コフィーがイギリスの新聞The New Statesmanに掲載された次の記事を転送してくれました。 www.newstatesman.com/200711200004 The secret GM invasion(忍び寄る遺伝子組み替えの影)
大衆が遺伝子組み換え食品を避けるようになって10年以上になる。市民の不安は当初、直感的なものだったが、政府出資の動物試験で遺伝子組み換え食品を与えられたねずみの内臓に異常が見つかったことから、その不安が強化されていった。それを受けて2002年10月までにスーパーマーケット各社は、自社ブランド製品には遺伝子組み換え原料を使用しないという非遺伝子組み換えポリシーを採択した。 しかしながら、Soil Associationをはじめとする複数の機関は、動物に与えられる遺伝子組み換え飼料に関して数年来、懸念を抱いていた。遺伝子組み換え原料を直接含んでいる食品や動物飼料は「遺伝子組み換え」と表示する必要があるが、遺伝子組み換え飼料を与えられた動物からつくられた食肉や乳製品にはそのような表示義務がないという法の抜け穴があるのだ。 よって、遺伝子組み換え飼料の使用は消費者の目から隠しておくことができる。昨年、われわれの支持者からの手紙に対して、スーパーマーケット側はあきらかに言葉を濁しながらも彼らの非遺伝子組み換えポリシーが動物飼料まではカバーできていないということを認めるにいたった。そしてSoil Associationが内部調査の実施を決定した。 ‘Silent invasion: the hidden use of GM crops in livestock feed’(ひそかな侵略〜隠された遺伝子組み換え飼料の使用)と題された小紙のレポートは、憂慮すべき深刻な調査結果を提示している。動物飼料を調査し、業界の調達方針を吟味した結果、動物飼料には非常に高いレベルで遺伝子組み換え原料が使用されていることが分かったのだ。われわれが調査した飼料の73パーセントが遺伝子組み換え大豆を含有しており、75パーセントが「遺伝子組み換え」と表示されていた。また、小紙の調査結果によると、酪農と養豚業で使用されている飼料では、とうもろこしの約60パーセント、大豆の約30パーセントが遺伝子組み換え作物であることがわかった。 これは、イギリスの店頭やレストランで供給されている非有機製品の牛乳、乳製品(チーズやヨーグルトなど)、そして豚肉製品は、ほとんどすべて遺伝子組み換え飼料を与えられた動物からつくられているということを意味している。よって、ほとんどの消費者は遺伝子組み換え作物を与えられた動物から生産された食品を、毎日、知らず知らずのうちに口にしていることになるのだ。 小紙はまた、遺伝子組み替え作物の科学的な安全性に関する報告を、まだほとんど議論がされていなかった当初から、調査した。食品基準局は、遺伝子組み換え飼料を与えられた動物から生産された食品を食べても、消費者は遺伝子組み換え物質にさらされる心配はないと請合っていた。しかし、独立した四つの科学的研究チームが行った調査によって、遺伝子組み換え飼料で飼育された動物の牛乳や細胞には少量の遺伝子組み換えDNAが発見された。 初期の動物飼料の調査結果も偶然ではなかったということが明らかになった。多くの動物試験が実施されてきたが、非常に憂慮すべき結果が明らかになった。たとえば、動物の内臓における毒性作用、アレルギー反応、原因不明の死、子の発育不全などである。こういった調査結果は、遺伝子組み換え飼料を与えられた動物から人間の食料を生産することがどれだけ安全なのかという重大な問いを投げかけている。 Soil Associationの調査によると、市場側にも科学的専門家による諮問プロセス側にも問題が見られた。バイオテクノロジー業界は、科学の振興のためには遺伝子組み換え作物を支持すべきだと、本来ならば明晰な人々を説得してきた。その中には残念なことに多くの科学者も含まれていた。 しかし今、見過ごされがちな事実ながらも科学は実際に遺伝子組み換えに対抗しはじめている。遺伝子組み換えは科学ではなく単なる技術である、と指摘しておくこともおそらく意義がある。つまり遺伝子組み換えを拒否することは科学を拒否することにはならないということだ。 科学者団体が調査結果を受け入れ、真に科学的根拠に基づいた責任あるアプローチを支持するようになるまで、Soil Associationは遺伝子組み換え飼料を与えられた動物製品を避けるように消費者に強く勧めていく方針だ。スーパーマーケット業界でもMarks-and-Spencerが一歩進んで、取り扱いの牛乳や食肉はすべて非遺伝子組み換え飼料の動物に限定するようになった。われわれは食品業界がこのような例につづいていくように呼びかけていくが、当面は少なくとも消費者が選択できるように、遺伝子組み換え飼料の有無について表示の義務化をうながしていかなければならない。12. 新規登録団体 中国 イタリア 日本 モンゴル ニュージーランド 南アフリカ 韓国 (IVUオンラインニュース編集人の韓国訪問に際してご協力してくださったみなさん、ありがとうございます) スペイン イギリス アメリカ ------------------
ベジタリアン活動家のみなさん、 あなたの知識や考え、経験を、世界と共有する手段としてこのニュースレターを活用 してください。みなさまからの情報をお待ちしています。 ジョージ・ジェイコブズ george@vegetarian-society.org
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| 2008年02月22日 23:36 | |||||||||