IVUオンラインニュース バックナンバーIVUオンラインニュース日本語版 2008年1月号 目次 1. 西アフリカ・ベジタリアン・コングレス報告 以下、西アフリカ・ベジタリアン・コングレスに関するレポートの抜粋です。このコングレスはIVUの資金援助とIVUの呼びかけに応じてくれた読者のみなさんからの寄付を受けて開催されました。こちらのURLでは写真が閲覧できます。www.ivu.org/africa/nigeria2007-2.html ; www.ivu.org/africa/nigeria2007-3.html
2. インタビュー<東アジア・東南アジア・オセアニア地域担当コーディネーター>
(Q) こんにちは、Susianto。あなたはIVUの東アジア・東南アジア・オセアニア地域担当コーディネーター(以下RC)ですね。担当になる以前はどのようにベジタリアニズムに関わっていましたか? 私は化学者として専門的な教育を受けました。ベジタリアンになったのは大学時代の1988年のことで、食物学を勉強して肉食に関連する多くの病気があることを知ったことがきっかけです。菜食に切り替えてからより健康になったと感じ始めました。私の母と祖母は宗教的な理由から月に2回菜食を行っていましたが、私がベジタリアンになってから、母は私にならってフルタイムのベジタリアンになりました。 10年後の1998年、私や友人のベジタリアン仲間たちは、インドネシアには大勢のベジタリアンがいるが、互いに終結して協力し合う手段がまったくないということに気づきました。その状況改善のために、1998年、ジャカルタ郊外の有機農園近くで第一回目の会合を開き、そしてIVUに加盟しました。 (Q) IVUのことをどのようにして、いつ知りましたか? 1998年に、インターネットで調べて知りました。 (Q) 現在、栄養学の理学修士課程にいらっしゃいますね。あなたの論文研究について少しお話くださいますか? この研究はインドネシアにおけるベジタリアンの子供の栄養状態を調査するものです。菜食は子供に適していないと信じている人がいます。子供が適切に成長するためには動物の肉が必要だと。研究はこの論点を調査することを目的としています。 研究の被験者は国内14都市の、生まれたときからベジタリアンである281人の子供たちです。年齢層は3ヶ月から8歳までとなっています。年齢に対する体重と身長のWHO(世界保健機関)の基準値にあてはめると、基準値の-2から+2の間であれば良好ということになります。研究対象の87%の子供たちは-2以上で、良好な栄養状態ということを示しています。-2以下だった被験者は、農村部の貧しい家庭の子供たちでした。私はこの研究を博士課程でも続けていく計画です。 (Q) あなたはRCの仕事をフルタイムで行っていますか、それとも定職がありますか? はい、定職があり、化学と生命科学機器を手がける会社の部長です。また、わたしはIVS(インドネシア・ベジタリアン・ソサエティ、www.ivs-online.org/v2/index.php)の最高執行責任者でもあります。 (Q) IVSのことについて少しお話くださいますか。 IVSは1.5米ドルの会費を支払っている2万人の生涯会員がいます。協会からはベジタリアン・レストランやコンピューター・ショップなどで割引が受けられる会員証を発行します。会員はまた、ベジ・スターターキット、ビデオ、割引券といった菜食関連資料を受け取ります。IVSにはそのほか4万人がデータベースに登録しています。われわれが特に誇りに思っているのは献血サービスで、必要に際してベジタリアンが他のベジタリアンからの輸血を受けることができるものです。 (Q) なにかベジタリアンジョークを教えてください。 いいですよ。ただしこのジョークを理解するにはインドネシアの言葉を知っておく必要があります。耳たぶはインドネシアでは"duan telinga"と言います。Duanという語は葉っぱを表します。Telingaは耳を表します。 ノンベジが誇らしげに言いました。「おれは四つ脚のものはなんでも食べれるよ。テーブル以外はね。空を飛ぶものだってなんでも食べれるよ。飛行機以外はね。泳ぐものだって食べれるよ。潜水艦以外はね」ベジタリアンが応えて言いました。「それがどうした。ぼくなんか耳たぶ(duan telinga)以外の葉っぱ(duan)はなんでも食べれるよ」 3. アルゼンチン・ベジタリアン・ユニオン・コングレス報告 以下、アルゼンチンからの報告の抜粋です。
4. IVUウェブサイトにまた重要な資料が追加されました
5. 全インド・カンナダ文学カンファレンスに参加 IVUのインドおよび西アジア地域担当コーディネーターであるシャンカー・ナラヤンが、最近行われた全インド・カンナダ文学カンファレンスにIVUの出資で参加し、IVUのブースを出しました。こちらで写真を閲覧できます。www.ivu.org/india/kanconf.html 6. ドレスデンの早期割引締め切り ドイツ、ドレスデンで2008年7月27日から8月3日まで行われ、100周年記念となるIVUワールド・ベジタリアン・コングレスの申し込み早期割引は1月31日となります。これ以降、コングレス参加費は140ユーロから160ユーロへと値上がりします。 www.ivu.org/congress/2008/article.html 7. 新規IVU会員組織・賛助企業 会員組織:
賛助企業:
ベジタリアニズムやビーガニズムを促進することが主要目的である団体であればIVUの正会員資格が得られます。ベジタリアニズムを支持している団体は準会員資格を取得できます。また、企業や個人はIVUの賛助者になることができます。詳細はこちらをご覧ください。www.ivu.org/members for details. 8. イベント情報
カリフォルニア州ウェストハリウッド、2008年3月21日から23日 ロサンゼルスで行われる年次の当フェスティバルは今年で第二回目となります。ベジタリアン、ビーガン、ロー・ビーガンのフィルムメーカーから要綱にあてはまるフィルムの出品を募集しています。www.serenityspaces.org/filmfest08.asp (2) アニマルライツ2008カンファレンス(AR2008 Conference) ワシントンDC、2008年8月14日から18日 アニマルライツ2008ナショナル・カンファレンスが、ワシントンDC郊外にあるヴァージニア州アレクサンドリアのヒルトン・マーク・センターにて開催されます。 2008年度プログラムには、消費者運動・環境運動・社会正義運動などの分野における著名な指導者によるプレゼンテーションや、大統領候補のデニス・クシニッシ氏によるプレゼンテーションなどといった特徴的な内容もみられます。 問い合わせ: www.arconference.org/ info@arconference.org (3) インターナショナル・ビーガン・フェスティバル(International Vegan Festival) リオデジャネイロ、2009年7月 詳細はもうすぐ公開されます。問合せは、IVU ラテンアメリカRCのマーリー・ウィンクラーまで。svb@svb.org.br 9. アジアでも変化のきざし 動物に対する「人道的」な方策を促進しているのは西欧だけではありません。(以下、2007年12月15日付けロイター記事抜粋の日本語訳)
記事全文:uk.reuters.com/article/worldNews/idUKTP13113220071215 10. 子供は健康的な食事を好む ≪Review of Agricultural Economics≫2007年12月号では、米国ミネソタ州の330学校区を対象にした5年間にわたる調査結果が報じられました。この調査では、カロリーと栄養素と脂肪に対する米国政府基準の整合性が検証されました。研究者らがあらゆる数値を分析したところ、最も健康的な昼食を提供している学校は需要の落ち込みが見られなかったことがわかりました。子供はジャンクフードしか食べないというコメントを今度、耳にしたら、この研究結果を教えてあげるといいかもしれません。しかし、これら調査対象のランチはベジタリアン食でありませんのでご了承ください。www.ingentaconnect.com/content/bpl/raec/2007/00000029/00000004/art00004 健康や思いやり、環境に配慮した学校給食実現のために取り組んでいる読者がいらっしゃいましたら、ぜひ考えや体験をこのニュースレターでご紹介ください。 11. 子供と親のためのベジ・フレンドリー書籍 以下、ベジタリアン・リソース・グループ提供による、大変参考になる書籍リストです。 www.vrg.org/family/Vegetarian-friendly_Kids_Booklist.pdf 追加する本がありましたらお知らせください。 12. 最新研究情報 子供とベジタリアニズムについての話題をもうひとつ。IVU科学委員会のメンバーであるポール・アップルビーより次のような研究要約が寄せられました。 ≪American Journal of Clinical Nutrition≫2007年12月号に掲載された論文は、7歳児の動物性たんぱく質(特に乳製品)摂取と体脂肪率の明らかな関連性を示唆している。 Am J Clin Nutr. 2007 Dec;86(6):1765-72. Gunther AL, Remer T, Kroke A, Buyken AE. Research Institute of Child Nutrition, Affiliated Institute of the University of Bonn, Dortmund, Germany, and the Department of Nutrition, Food and Consumer Sciences, Fulda University of Applied Sciences, Fulda, Germany. 幼少期のたんぱく質摂取と後の肥満リスク: 7歳時点におけるBMIと体脂肪率に影響を与える幼少期における摂取時期と摂取するたんぱく質の種類 BACKGROUND:幼少期のたんぱく質多量摂取と肥満リスクが関連する可能性。OBJECTIVE:肥満を引き起こすある特定時期のたんぱく質摂取が幼少期にあるかどうかということを調査し、7歳児における、異なるたんぱく質源からのたんぱく質摂取とBMI値と体脂肪率の関連性を調べた。DESIGN:調査はDortmund Nutritional and Longitudinally Designed Studyの6ヶ月、12ヶ月、18〜24ヶ月、3〜4歳、5〜6歳の203人の参加者を含む。年齢差は、たんぱく質摂取(エネルギー率)が7歳時点でのBMIと体脂肪率に関係しているかどうか査定するために設定された。平均値は特定時期の異なる食材からのたんぱく質の三分位数で比較された。RESULTS:12ヶ月と5〜6歳期は、総たんぱく質摂取量と動物性たんぱく質摂取量が高い場合、後の肥満に確実に影響する特定時期であることが判明した。植物性たんぱく質は影響がなかった。完全に調整されたモデルでは、12ヶ月でのたんぱく質摂取量は7歳時点での体脂肪率に次のような関連性が見られた。[x (95% CI) BF%]: T1, 16.20 (15.23, 17.25); T2, 17.21 (16.24, 18.23); T3, 18.21 (17.12, 19.15); P for trend = 0.008食物群に関しては、12ヶ月時では、肉や穀物からのたんぱく質ではなく、乳製品からのたんぱく質摂取が7歳時の体脂肪率に関係していた(P for trend = 0.07)。5〜6歳時も動物性たんぱく質に関しては同様の結果が見られたが、食物群での関連性は相対的に低かった。CONCLUSION:12ヶ月時における動物性たんぱく質、特に乳製品の高摂取量は、7歳時における体型に望ましくない影響を及ぼす可能性がある。5〜6歳時もたんぱく質摂取と後の肥満リスクが関係ある特定の期間である可能性がある。 一方、全粒の穀物の高摂取量は成人期の低BMI値と低血漿コレステロール値に関係している。Am J Clin Nutr. 2007 Dec;86(6):1745-53. 7日間の食事での全粒穀物、精製穀物、穀類繊維の摂取と慢性病リスクファクターの関連性 Newby P, Maras J, Bakun P, Muller D, Ferrucci L, Tucker KL. Department of Pediatrics, Boston University School of Medicine, Boston Medical Center, and the Department of Epidemiology, Boston University School of Public Health, Boston, MA. BACKGROUND:食事を調査する研究は重要である。個々の栄養素の分析では見失われてしまう生物相互作用に関係しているからだ。栄養素ごとの研究も食物が守っているメカニズムを解明するのに必要である。 OBJECTIVE:全粒穀物、精製穀物、穀物繊維の慢性病リスクファクターとの関連性を調査する。DESIGN:Baltimore Longitudinal Study of Agingの参加者の断面解析における、食事摂取とリスクファクターとの関連性が多変量線形回帰分析で調査された。RESULTS:一番低いquintile (Q1)の全粒穀物摂取の被験者と比較したところ、一番高いquintile (Q5)の全粒穀物摂取の被験者はより低いMBI値だった(BMI; in kg/m(2); Q1: 25.5; Q5: 24.8; P for trend <0.0001) and weight (Q1: 75.0 kg; Q5: 72.4 kg; P for trend = 0.004) and smaller waist circumference (Q1: 87.4 cm; Q5: 85.0 cm; P for trend = 0.002). Whole grains were also inversely associated with total cholesterol (P for trend = 0.02), LDL cholesterol (P for trend = 0.04), and 2-h glucose (P for trend = 0.0006) 穀物繊維摂取と身体測定値、血漿中脂質との関連性も類似していた。 サブグループ分析では、女性において精製穀物は空腹時インスリンに明らかに関連していた(P for trend = 0.002)。RESULTS:全粒穀物や穀物繊維と、体重、BMI、ウェスト周囲、血漿コレステロール、2-hグルコースとの同様の関連性も観察され、穀物繊維とその成分がある程度これらの関係を仲介する可能性が示唆された。精製穀物は女性において空腹時インスリンに影響がみられたが、男性にはみられなかった。今後の調査としては、BMI、性別、年齢、遺伝における潜在的交互作用効果をさらに調べる必要がある。 13. 新規登録団体 IVUは現在1,200以上の登録団体を有しています。これらすべての団体が、正会員費・準会員費としてわずか12ポンドを、または賛助企業として25ポンドを、発展途上国の場合は上記金額の25%を支払ってくれれば、IVUは先ごろの西アフリカ・ベジタリアン・コングレスへの支援のように、より多くのベジタリアン・プロジェクトに資金を使うことができるのです。 もしあなたがこれら1,200以上の団体の1グループであれば、登録をアップグレードすることを考慮してみてください。 オーストラリア カナダ ドイツ グアテマラ インド イタリア 日本 マレーシア ニュージーランド 台湾 イギリス アメリカ ヴェトナム IVUオンラインニュースやIVUウェブサイトへの掲載は無料です。オンライン登録はこちらから www.ivu.org/updates.html IVUウェブサイトやIVUオンラインニュースに掲載されているこれら団体は、IVUが承認・推奨しているというわけではありませんのでご了承ください。 ------------------
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| 2008年02月22日 23:45 | |||||||||