IVUオンラインニュース バックナンバーIVUオンラインニュース日本語版 2008年3月号 目次
1. ドレスデン・アップデート ドイツ、ドレスデンで2008年7月27日から8月2日にかけて開かれるIVUワールド・ベジタリアン・コングレスの準備が着々と進んでいます。以下、最新情報をお知らせします。 1. こちらから暫定プログラムをご覧いただけます:www.ivu.org/congress/2008/program-english.pdf 2. コングレス後のツアー申し込みを受け付けています:www.ivu.org/congress/2008 ツアーの申込締切は4月30日。参加する価値が大いにあるツアーです。当ツアーでは、ドイツの新首都であり最大都市でもあるベルリン、有名な建築物や文化財などプロシア王に統治された時代の名残が感じられる歴史的な街ポツダム、ヨーロッパでも有数の自然保護区であるシュプレーヴァルト(en.wikipedia.org/wiki/Spreewald)を訪れます。 3. 6月30日までに参加申込金を支払った人すべてに抽選権が与えられます。賞品は銀のVペンダントです。 100周年記念イベントとなる当コングレスについての詳細はこちらでご確認ください:www.ivu.org/congress/2008 2. 報告 第1回西アフリカ・ベジタリアン・コングレス 西アフリカ・ベジタリアン・コングレスが昨年の12月7日から10日にかけてナイジェリアのラゴスで開催されました。以下、Korblah Korbla-Wisdomが寄稿してくれた、カンファレンス参加者らによって発表された公式声明の抜粋です。 IVUアフリカは宗教団体と連絡を取っていくようにする。宗教団体にいるベジタリアンをIVUアフリカ・グループのメンバーに勧誘していき、アフリカのベジタリアニズムを促進していく。 3. アルゼンチン・ベジタリアン・ユニオンの署名運動
国連報告書 Livestock’s Long Shadowによると、食肉産業は地球温暖化ガスの主要排出原因のひとつです。さらに国連食糧農業機関は、大規模放牧が世界中の森林伐採の主要原因となっており、過度の牧草地化が牧草地の五分の一を砂漠にしてしまっていると報告しています。牛の飼料を育てるために使われる殺虫剤や、牛に使われる抗生物質やホルモンは、飲み水や食料の中に入り込み、人間の健康をおびやかしています。 UVAは環境保護に興味のある心ある人々に署名をよびかけています。集められた署名は国連に送られる予定です。 ぜひこの運動に参加しましょう! 未来の世代のために私たちの地球の未来を救いましょう!www.petitiononline.com/uva1927 4. インタビュー <IVU北アメリカ地域担当コーディネーター>
(Q)あなたはいつ、そしてなぜベジタリアンになりましたか? 1984年に個人的な理由からビーガンになりました。おかげで私は命が救われました。私は若いときは栄養学については何の知識もなく、運動こそが健康維持への鍵だと思っていました。私は4年間で4人の子供を出産し、自分の足を見ることはもうないのではないかと思ったほどでした(笑)。 ヴェトナム戦争の真っ只中の1966年、家族でタイに移住し、私はジャーナリストとして働いていました。そのころの私の身体はぼろぼろでした。タバコは吸いませんでしたが、ほとんど食事も睡眠もとらずに、砂糖と粉ミルクたっぷりの濃くてどろっとしたコーヒーばかり飲んで何日も過ごすことがよくありました。たまにスケジュールにあきができると、おおよろこびで「食べ放題、飲み放題」にふけりました。若かったからこそそういうことができたわけですが、10年もすると身体が大きな悲鳴を上げ始めました。 「人は自分が学ぶ必要があることを教える」ということわざがあるように、私はアメリカに帰国したとき、都市の大病院で健康指導員になり、ハイリスク妊婦や乳幼児用の病棟で働きはじめました。私は同時にリポーターでもあったので健康に関して世界中の権威にアクセスできる立場にあり、またフィットネス・インストラクターもしていたので健康に関することでは優位な立場にあると自負していました。しかしそれは幻想だったことが分かりました。私は卵巣のう胞と診断され、のう胞はしまいにはカンタロープメロンほどにまで大きくなってしまったのです。 みんなの心配をよそに、私は手術を拒否しました。そして勉強に没頭して、ついには病気を克服するために厳格なビーガン食と断食を取り入れることになりました。3年間で本格的な断食を3回行い、一度は病気と死闘を繰り広げましたが、最終的に私の身体はのう胞を消滅させるだけの体力を得ましたし、厳格なビーガン食、かつ熱を加えない果物と野菜の食事で健康を取り戻しました。 (Q) あなたはIVUの北米担当RCですが、RCになる前はどのようにベジタリアニズムに関わっていましたか? 迫りくる死の恐怖が大きな動機でした。私は20年かけて、夫のレイとともに時間や労力、資金をつぎこみ、病気の治療ではなく実際に健康促進を実践している数少ない世界的な権威から健康について学びました。病気の治療ではなく、健康促進を実際に実践している人々からです。若死にするのではないかという見通しがなくなってから、私達はコンサルテーションを始めたのですが、ビーガンにシフトすることに興味がある人々を対象に大いに成功しました。私達はより多くの人に情報を提供したくて、地元の図書館で「栄養とフィットネスを通して病気にならない生き方」と題した無料のクラスを毎月開催しました。集中カウンセリングを希望する人には、週末のリトリートを通して健康的なライフスタイルを送る実践的メソッドを教授しました。 (Q) どのようにしてIVUのことを知りましたか? 知識や経験が深まっていくなか、私達は1996年にペンシルベニア州のピッツバーグ大学で行われた北米ベジタリアン・ソサエティー(North American Vegetarian Society’s (NAVS))の「サマーフェスト」に講義とフード・デモンストレーションの講師として招かれました。NAVSはその時、IVUのワールド・ベジタリアン・コングレスを同時に開催していたのです。 ニール・セダカの“Breaking Up Is Hard To Do”という曲を思い起こす人もいると思いますが、習慣を断ち切ることはとても難しいことです。アメリカ人のほとんどは“Land of milk and honey”に住んでいるのだという考えを教え込まれています。要するに、牛乳、乳製品、そして牛そのもの、さらにはあらゆる種類の魚や家禽、健康を害するファスト・フードの国だということです。幼い頃に刷り込まれた「牛乳を飲みなさい」とか「お肉を食べないと大きくなれませんよ」といった教えは意識からなかなか消去できないものです。 しかし、日々発表される説得力のある科学的データのおかげで、こういった社会的風潮に変化が生まれつつあります。例えば、アメリカ人口の三分の二が肥満で不健康であるとか、その多くがまだ子供だといったデータです。さらには、果物や野菜をより多く摂取する必要性を支持する情報も日々発信されています。私達は先頭を切って、菜食は苦しいことではなくてむしろすばらしいことだということを、人々に示していかなければならないと思います。 (Q)北米でベジタリアニズムを促進していくための計画を教えてください。 事実をつきつけるよりも間接的な手法が功を奏する場合がときとしてありますよね。よい指導者が人を導こうとするときは、まずその人がいるところに自分が赴くものです。私達は、ベジタリアンになることによって森林を救うことができる、運動機能を強化することができる、脂肪を落とすことができる、といった間接的な情報を利用しています。 (Q)あなたはRCの仕事をフルタイムで行っていますか? それとも他に本職がありますか? 世界が今直面している問題で、重要だが見過ごされがちなものとしてGMO、つまりGenetically Modified Organisms(遺伝子組み換え生物)の問題があると思います。VUNAやIVUを代弁して言うわけではなく私個人の意見ですが、私は一般の人々が今ギニーピッグと化しているということを警告するために、ピュアフード・ナショナル・スーパーマーケット運動(Pure Foods National Supermarket Campaign)に参加することが重要だと感じています。知らず知らずのうちに(いまや)人々が購入する80%もの食品に未試験で未表示のGMOが含まれているのです。私は80歳のわが共犯者とともにGMO反対運動をしていて逮捕された全米で唯一の人間です。(逮捕に関する詳細はこちら:www.all-creatures.org/cb/a-gefood-arrest.html) ベジタリアンもGMOの危険にさらされています。ほとんどすべての加工食品にGMOが含まれており、穀物、とうもろこし、麦、大豆、大豆製品、ベジタブルオイル、ソフトドリンク、サラダドレッシング、野菜、果物、さらには乳児用の特殊調製粉乳にも含まれていますし、トマトソースやアイスクリーム、ピーナッツバターなどの加工食品にはありとあらゆる添加物が含まれています。 作家のジェフリー・スミスは、消費者は無意識のうちに「遺伝子ルーレット」の危険を冒していると語っています。もっともな指摘です。遺伝子組み換え食品を口にしている人間は実験動物と同様であり、遺伝子組み換え食品が動物たちに与えてきた影響としては、成長抑止、免疫系損傷、胃出血、腸癌の前症状、血球形成障害、肝臓・すい臓・睾丸における細胞構造の奇形、遺伝子や細胞の代謝作用の変化、腎臓障害、特に肝臓の萎縮、腎臓の炎症、脳や睾丸の発達障害、肝臓・すい臓・睾丸肥大、消化酵素の減少、高血糖、肺細胞肥大、死亡率増加、新生児死亡率の増加といったさまざまな問題があげられるのです。 今日、私達はみな、野放しかつ無制限の大規模人体実験における実験動物となっており、その危険は計り知れないものです。遺伝子組み換え食品は人間に有害であると独立した専門家達は主張していますが、その真実がついに証明されたときにはもう手遅れかもしれないのです。 周りを見てごらんなさい。かつては高齢者がかかっていた病気がいまや若者にまで広がっています。癌や糖尿病、喘息、関節炎、心臓病、不妊症、肥満、そして地球温暖化でさえもみな、環境をすさまじく破壊し食料を汚染しているこのおそろしい種子に関係しているのです。「なにを食べるかがその人の人となり」と言いますがそのとおりなのです。遺伝子組み換え食品は世界の食料、空気、水源を脅かしています。そして世界的な大惨事を招くものだと私は考えています。私達は結束して、世界を食い尽くそうとしているこの逸脱行為を阻止しなければいけません。 最後に特にお伝えしたいことですが、私は健康的理由からビーガンになりましたが、より健康になるにつれて、あらゆる側面――健康・精神・感情・倫理・霊性・経済・環境――を包括的にとらえることができたときこそ、この世界をよりよくするために最強になれるということを悟りました。 (Q)北米のベジタリアン・ジョークを教えてください。 問:ハネムーンのサラダに入っているものはなんですか? 5. ノンベジのゲストをもてなすこつ あなたの家に来客です。しかも肉を食べるお客様です。さあこまった。なにをお出ししよう? なにをお出ししよう!?みんな満足してくれるだろうか? おあいそでにっこりと微笑んでくれても、後で帰り道にステーキを食べるにいくかも? いや、もしかしたらあいそ笑いもしてくれなかったりして。ああ恐ろしい。 わかります。特にベジタリアンになりたての頃は、私もそういった経験をしました。しかしベジタリアンになって10年以上、ビーガンシェフとしては数年がたったいま、私は肉を食べるゲストに料理を出すこつについて少なからず勉強してきました。 食べ応えのある料理を出そう 大胆になろう! よっぽどいいレシピでないかぎり肉もどき(特に豆腐)は避けよう サンプル・レシピのリスト(ポルチーニのサンドウィッチ、ローストした赤ピーマンと豆のアップタイザー、スモークしたポータベラマッシュルームにサンドライド・トマトのタプナード添え、ポテトのチポトレペッパー・アイヨリ・ソースあえ、スイートポテト・ソテー、ショルバ・アッダス、細切りセイタンのバーベキュー・サンドイッチ、その他多数)をホームページ(www.veganculinaryexperience.com)に掲載しましたので、肉食のゲストをもてなす際はぜひ参考にしてください。健康的で思いやりのある食事を! シェフのジェイソン・ウィリックは無料のビーガン料理雑誌The Vegan Culinary Experience (www.veganculinaryexperience.com)のエディター兼エグゼクティブ・シェフを務めており、ビーガンのケータリングや料理教室を運営する会社で成功をおさめています。ニール・バーナード博士、ジョン・マクドゥーガル博士、ガブリエル・カズン博士といった著名人と肩を並べて講演を行った経歴があります。ル・コルドン・ブルーのプログラムにおける初のビーガン・インストラクターとなっています。ウィリック氏の問い合わせ先:ChefJason@veganculinaryexperience.com 6. IVU新規賛助企業
7. イベント情報
米国テネシー州ヴァンダービルト大学にて5月2日から4日にかけて開催されます。人間は地球における人間以外の利害関係者を含めた民主主義など夢にも考えませんでした。しかし、耳を傾け、注意を向け、関わりあい、会話をするといったことでさえ、大切な問題です。あらゆる生き物を代表する議会やエコロジカルな民主主義を形成するといったことは無理かもしれません。しかし、人間は他種生物たちを尊重する必要があります。種の絶滅の速度が速まり生命の網が崩壊しつつあるなか、かつては倫理的選択肢だったものが現在では自分自身が生き延びるために必然になりつつあります。この協同研究会議は代表権の問題(宗教・法律・文学・哲学的観点において)を吟味するとともに、人間以外の生物とのコミュニケーションや関係全般において、そして倫理的観点やさらにはスピリチュアルな観点からもこれら問題を検証していきます。 2. アメリカ第一回ベジ・プライド・パレード(First Veggie Pride Parade in America) アメリカで初のベジ・プライド・パレードが5月18日にニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジで行われます。www.veggieprideparade.org パレード参加者は仮装やサインボードでベジタリアン・ライフスタイルの誇りをアピールし、地元レストランも横断幕などを掲げます。さまざまな立場の人々の参加が奨励されます。また、仮装やポスター/スローガンのコンテストも予定されています。 ステージでは2メートル以上もあるサヤエンドウ「ペネロ・ピーポッド」(パレードのスポンサーであるVivaVegie Societyの古くからのマスコット)が、この日、結婚式を挙げる予定です。花婿となる幸運な男性(または動物? それとも野菜?)はこれから決定されます。 このパレードはパリのベジ・プライド・パレードにならったもので、同じ週末に開催されます。ベジパレードとしてはこのパリのパレードが世界初のもので、2001年以降毎年行われています。 3. イギリス・ナショナル・ベジタリアン・ウィーク(UK National Vegetarian Week) イギリス・ベジタリアン・ソサエティーは5月19日から25日にかけて、毎年恒例のナショナル・ベジタリアン・ウィークを開催します。www.vegsoc.org/nvw 4. 動物と社会に関する国際学術兼コミュニティー会議(2009 International Academic and Community Conference on Animals and Society) オーストラリアのニューキャッスル大学とザ・ソサエティ・アンド・アニマルズの研究班は、2009年のInternational Academic and Community Conference on Animals and Society(www.mindinganimals.com)を主催すると発表しました。「Minding Animals〜動物を思いやる」というサブタイトルのもと、当カンファレンスは研究のベンチマーク的イベントになるとともに、人間と動物の相互関係を解釈していあすきm。オーストラリア、ニューキャッスルで2009年7月13日から19日にかけて開催される予定です。
インターネットで公開されている世界時計(www.poodwaddle.com/worldclock.swf)では、世界の人口、出産、死亡、その他多くの情報が常に更新されています。この時計の注目すべき点のひとつとしては、糖尿病や循環器疾患などの食生活に関係する病気率の急速な上昇です。肉食は危険であるということを多くの人に知らせる必要性のひとつです。 9. 新規登録団体 カナダ チリ フランス アイスランド モロッコ ニュージーランド スペイン タイランド イギリス UNITED ARAB EMIRATES アメリカ 10. 野球選手プリンス・フィルダーがベジに転向 アメリカの野球は他の国ではあまり知られていないかもしれません。なので、このかわった名前の23歳の人気プロ野球選手、プリンス・フィルダーのことについて知っている人は、外国ではそれほどいないことでしょう。しかし、フィルダーのベジタリアンになった理由には多くの読者が共感できることでしょう。 「(食肉生産の恐ろしさについての)本を読んだ後、肉を食べたいとは思わなくなったんだ。気持ち悪いよね。ダイエットのためとかじゃない。(つまり健康的観点からベジになったわけではない。)もう肉を食べたいとはまったく思わないよ」 11. 求む、ベジタリアン・レストラン・レビュー 古くからのIVU会員であるVegDining.comが、読者のミニ・レビューを募集しています。最近利用したベジタリアン・レストランや食料品店のレビューを送ってください。レビューを提出するごとに、ベジ賞品の抽選対象となります。提出最終日はミートアウトデイである3月20日です。あなたのレビューははじめての土地に旅行するベジタリアンにとってとても役に立つ情報となります。 また、VegDining.comは新しいFacebookのグループを立ち上げましたので、ご参加ください。このグループの主な目的は世界中の新しいベジタリアン・レストランを応援することです。詳細はVegDining.comのホームページでご確認ください。 ------------------
ベジタリアン活動家のみなさん、 あなたの知識や考え、経験を、世界と共有する手段としてこのニュースレターを活用 してください。みなさまからの情報をお待ちしています。 ジョージ・ジェイコブズ george@vegetarian-society.org
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| 2008年05月26日 1:04 | |||||||||||||||||||||||||||||||