Q4 植物性の食事ばかり食べていたら、タンパク質が足りるか心配です。
Q8 ということはベジタリアンのガンの発生率は低いということですね。
Q9 成人病のことも考え、やはり食生活を変えないといけないですか?
Q1 このサイトは NPO法人「日本ベジタリアン協会」 の公式サイトですか?
Q8 飲食店を経営していますが、レストラン認定証はどうすれば貰えますか?
Q9 お気に入りの菜食店をレストラン検索に登録したいのですが?
Q10 このサイトへリンクを張りたいのですが、何か制限がありますか?
Q11 協会のブログに非菜食者や非会員の者でも書き込みできますか?
A1 ベジタリアンには いくつかのタイプ があります。欧米で最も多いのは、植物性食品のほかに牛乳やチーズなどの乳類や卵を食べるタイプです。植物性食品しか食べない人たち(ビーガン)もいますが、少数です。
A2 米・ハーバード大学のステア教授によれば、ベジタリアンはタンパク質を一日80グラム以上摂取していて、必要量を充足しています。タンパク質は動物性・植物性にかかわらず20種のアミノ酸からできています。そのうち、体内でつくることができない必須アミノ酸が9種あります。大豆などの豆類には必須アミノ酸の中でメチオニンなどの含硫アミノ酸が、米や小麦などの穀類にはリジンが不足気味です。しかし、豆類と穀類の両方をとれば、互いに不足しがちなアミノ酸が補強され、動物性食品に劣らないタンパク質を得ることができます。もちろん卵や乳製品を食べるベジタリアンはこのような気配りは不要です。
A3 21年間をかけてロマリンダ大学で行なわれた 25,000 人の調査によれば、ベジタリアンは普通食の人に比べて、肺ガン、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病の死亡率が半分以下でした。そのほかにも、高血圧や骨粗鬆症などの予防作用のあることが種々の研究で明らかにされています。これは、ビタミンAやC、カルシウム、カリウム、植物繊維などを菜食によって豊富に摂取しているためだと考えられています。
A4 1960年代の初めに比べると、現在、中南米の熱帯林は約4割も減少しています。そのうち、コスタリカ、グアテマラ、ニカラグアなどで多国籍企業が広大な土地を買い占めて熱帯林を切り倒し肉牛の放牧地にしていることも熱帯林消滅の大きな原因の一つです。
A5 現在地球上の人口は60億を超えましたが、2025年には約85億に達すると言われています。そうなると、当然、今以上に食糧不足が生じます。そこで、問題になるのがタンパク質です。タンパク質を得る効率から算定すれば、肉食は菜食20人分に相当します。地球上で人類が貴重なタンパク源を共有し、平和に平等に暮らしていくためには、ベジタリアンのライフスタイルが、これからの時代の潮流と言えるのではないでしょうか。
A6 歴史上の人物としては、ピタゴラス、ダ・ビンチ、エジソン、ガンジー、バーナード・ショウ、宮沢賢治、演劇や音楽の分野では、リチャード・ギアー、マドンナ、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストン、スポーツ界では、カール・ルイス、エドウィン・モーゼスなど、各界に沢山のベジタリアンがいます。中でも、オリンピック陸上競技で3大会連続金メダルを獲得したカール・ルイスはビーガン(純粋菜食)です。
A7 ベジタリアン生活を始めるのは簡単、植物性食品(菜食)をとる生活に変えればいいのです。しかし初めから純粋な菜食が困難ならば、週に一度程度から始める方法や、非菜食の食材(肉や魚など)を徐々に減らしていく方法があり、動機や好みあるいは生活環境によって 自分のスタイル が選べます。卵や乳類を使用しても菜食の範囲という考え方もあり、硬苦しく考えずに自分や家族に適した持続可能なスタイルで、栄養バランス のとれたベジタリアン生活を楽しんでください。
A8 ベジタリアンは植物性食品のみを食べるビーガン、乳卵も食べるラクト・オボ・ベジタリアンなどがありますが、畜肉(牛・豚など)を食べない広義のベジタリアン(ノンイ―トミーター)についてのデータを紹介します。
英国ベジタリアン協会は英国民の16%が広義のベジタリアンと公表しています。2005年のロンドン大手ケータリング会社調査によれば、ロンドン市民の約30%がそれに当たると言っています。
少し古いデータですが、90年代の米国ヤンケロビッチ調査のよれば、広義のベジタリアンは米国民の約15%、AISリポートでは約20"%となっています。
日本では2003年に533名の大学生の調査があり、ノンミートイーターが9.2%でした(日本ベジタリアン学会誌Vegetarian Research,4:17-22)。
( 回答者: JPVS代表理事 垣本 充 )
A1 健康に悪い、環境に悪い、そして飢餓にも悪影響を及ぼしています。
A2 僕の見解だけじゃなくて、釈迦とガンジーの見解、熱帯雨林と南米の牧場、飢えている人、肥満に苦しむ人、ダウィンチとダーウィンの見解も。体の健康から飢餓と環境問題まで、広い視野でとらえてほしいと思います。
A3 日本人はまわりと深く適合する国民だから、まわりにベジタリアンが多くないとなりにくいんだと思います。一人ずつ習慣と行動を変えたら、食肉処理場からキッチンまでの国際的問題は個人で解決できるはずです。
A4 タンパク質が足りるかどうか、一般の人々の理解が不足しています。
A5 そうです。先進国では足りないことより摂りすぎが問題なのです。
A6 タンパク質の摂りすぎが色々な健康問題を引き起こします。特に、腎臓病、ガン、骨粗鬆症などは大きな問題です。
A7 研究によって、肉食の人々のガンの発生率を調べたら、必ず高いのです。なぜかというと、まず、動物性脂肪およびタンパク質の摂りすぎと発ガン性物質、もう一つは植物繊維の不足ということになります。
A8 そう。ベジタリアンはそうでない人と比べて、ガンでは死亡率が約半分になります。
A9 健康のためだけじゃなくて、肉は環境にとっても大問題なのです。
A10 そうです。汚い川から森林破壊まで、現在の食肉世界が非常に悪影響を与えています。
A11 はい。南米と中米の森林破壊の1番の原因です。1つのバーガーをつくるために16平方メートル位もの森林がつぶされています。肉食のために色々な生物が次第に滅んでいます。
A12 そうです。牛を放牧するためには広大な森を伐採して、燃やして、生態系を破壊しています。熱帯雨林では1年間に1000種もの生物が絶滅しています。
A13 はい。最近の飼育では、1kgの牛肉をつくるのに、16kgの穀物と大豆を使っています。16倍! それを考えたら、飢餓の子どもが飢えで痩せているのに牛がどんどん太っているのは非常に矛盾しています。憧れがあっても、豊かになっても、肉を得る効率を考えたら、貴重なタンパク質をもうちょっと平等に分かち合うほうがいいと思います。穀物を肉に変えたら、タンパク質が90%無駄になります。
A14 現在でも、地球上の人口は約57億人でその中の約14%が栄養失調なのです。
A15 貴重なタンパク質を得る効率から推定すれば、肉食1人分は菜食20人分に相当します。
A16 はい。スペースも増えるし、資源も残ります。自然環境はだいぶん変わります。
A17 肉のない食事は肉中心の食事に比べ、化石燃料が3分の1ですみます。もちろん、二酸化炭素がだいぶ減ります。
A18 地球の温暖化は、車と工場のせいだけではないのです。たしかに、家畜の関係もあります。大豆でタンパク質を得ることと牛肉のそれに比べたら、牛肉は化石燃料を約40倍使うことになります。気候のことを考えたら、食事を変えるべきだと思います。
( 回答者: Timothy Walsh ) ベジタリアン・ジャーナル No.11 P3 (1998)より
A1 はい、このホームページは「日本ベジタリアン協会」の公式サイトです。ちなみに、総会の議決をもって、2001年2月に 「特定非営利活動法人(NPO法人)」 の認可を受けました。
A2 日本ベジタリアン学会 は当協会が母体となって2000年5月に発足した経緯がありますが、当協会とは別組織で運営されています。ただし、互いに協力関係にあり、連携した活動をしています。
A3 少なくとも、菜食やベジタリアンのライフスタイルに関心があり、かつ 会則 をご理解していただける方であれば、どなたでも入会できます。
A4 入会を希望 される方は、本サイトの 入会ページ より申込み、後に郵便振替により、 【年会費 3,000円】 をお送りください。入会金は無料です。
A5 お問合せより退会のご連絡をいただければ手続きをいたします。
A6 学生、主婦、サラリーマン、公務員、学校教員、大学教授、医師、薬剤師、管理栄養士、介護福祉士、料理関係者、食品関係者、企業経営者など老若男女、分布は広いです。
A7 食品の推奨マーク は、対象食品のパッケージなどに印刷やシールによって表示されています。菜食メニューが提供されているレストランにも審査により推奨マーク使用の認証を行っています。なお 「推奨マーク」 は、当協会の 食品推奨制度 のもとで、消費者に正確な情報の伝達と安心安全な食品選択の一助となるように、食料品・食材メーカ等の申込みに対し、個別に商品を審査し推奨マークの使用を認証するものです。
A8 詳しくはホームページの 「企業向け」 ページに「レストラン認定制度」 について説明されておりますが、菜食メニューを常時提供可能なレストランに対し、協会会員で組織するJPVSレストラン認定委員会(関東、関西)が認定し、認定証を発行します。取得希望の方は、「レストラン認定申込書」 により事務局へお申込みください。
A9 ホームページの 「レストラン」 にある 「ベジタリアンレストランをご推薦ください」 をクリックすれば登録推薦フォームが出ます。店舗の名称や場所などを分かる範囲で入力し、送信するだけで結構です。協会事務局がお店を確認のうえ、条件を満たせば検索ページにアップさせていただきます。
A10 トップページや各コーナーなどへのリンクは原則自由ですが、リンクを張る場合はリンク元のホームページの内容とURL、リンクの目的などを書いて お問合せ ください。 リンクの仕方やページの内容あるいは目的によっては、リンクをお断りする場合があります。 詳しくは リンクポリシー を参照してください。
A11 当協会の ブログ は、菜食やベジタリアンのライフスタイルに関心をお持ちであれば歓迎します。もちろん会員は大歓迎です。また、非菜食を責めたり非難したりする場ではなく、皆さんと共に楽しみながら菜食等に関わる有益な情報を共有したり、思いを語り合える場になることを望んでいます。
A12 当協会は会員のメーリングリストを運営しております。メーリングリストへの参加は、原則として当協会の会員登録されている方に限らせていただいております。
A13 可能です。当協会は個人情報保護方針に則って会員情報を管理しております。また、会員名簿の作成もあえて行っておりません。メーリングリストに登録される場合、ご自分の名前を伏せたい場合は、ニックネームも使用できます。すでに実名で登録されている方もニックネームに変更可能です。
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