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IVUオンラインニュース 日本語版

IVU (International Vegetarian Union) が発行している 「IVU Online News」 の日本語版です。英語版は こちらから 無料購読の申込みができます。

 

日本語版バックナンバーはこちら

 

IVUオンラインニュース日本語版 2008年7月号

1. IVUワールド・ベジタリアン・コングレス申し込みの最後のチャンス

IVUワールド・ベジタリアン・コングレスは7月27日から8月3日にかけて行われます。ドイツの美しい街、ドレスデンが今回の開催地です。世界中から集結するベジタリアン仲間と交流をはかる絶好の機会。100周年記念となる当コングレスをお見逃しなく。

コングレス詳細はこちら。www.ivu.org/congress/2008

プログラムについてはこちら。www.ivu.org/congress/2008/program.html

 

2. IVU国際評議会議員選挙

IVUの国際的活動を取り仕切るIVU国際評議員の選挙が進行中です。10議席に対して16人の立候補があり、今後IVUに加盟している100以上のベジタリアンやビーガン組織による投票が予定されています。

 

選挙は通常2年ごとに行われ、IVUワールド・ベジタリアン・コングレス開催中に投票が行われます。今年初の取り組み として、コングレスに参加できない有権者は事前にEメールで投票することができます。この事前投票の内容は秘密として守られ、コングレス中のIVU総会時 の投票に加算されます。

 

正式加盟組織の公式代表者のみ投票権がありますが、立候補者の詳細はだれでもホームページで確認できます。www.ivu.org/members/election08.html

 

3. インタビュー <日本ベジタリアン協会事務局長>

IVU加盟組織リーダーのインタビューをシリーズでお伝えしております。今回は日本ベジタリアン協会の事務局長を務める高田武彦さんにお話をうかがいました。(インタビューに適した人がいましたら、その方の名前とEメールアドレスを編集人george@vegetarian-society.orgまで送ってください。自己推薦でもかまいません。)

 

Q. あなたがベジタリアンになったきっかけを教えてください? いつ、また何歳のときでしたか?

8年前、55歳のときにベジタリアンになりました。友人が日本ベジタリアン協会の代表の垣本充博士で、協会の集会や講演会などに出席し、ベジタリアンというライフスタイルに興味を持ったのがきっかけです。

 

Q. あなたはIVU加盟組織であるJPVSで役職を担当していますが、いつから(どのぐらいの期間)その任にあたっていますか?

5年前から協会理事を務めており、昨年、事務局長になりました。

 

Q. ベジタリアニズムを積極的に促進していこうと思ったきっかけや理由を教えてください。

13年前から地球環境保全の活動を行っておりますが、地球の自然を守るためにベジタリアニズムを積極的に促進していく必要があると思ったのがきっかけです。

 

Q. あなたが活動を続けていける原動力はなんですか?

私の関わっている環境団体の理念、“Our Ambition as Caring Citizens Is to Pass a Cleaner Planet to the Next Generations.”(我々の使命は地球人として地球の自然を次世代の地球人の為に守ることです)、これが原動力になっています。

 

Q. ベジタリアニズムを促進する活動においてどんな障害がありますか? またそれをどうやって乗り越えていますか?

日本においては、まだまだベジタリアンに関する理解が少ない現状があります。決して無理強いはせず、ゆっくり理解を得るように努力しています。

 

Q. あなたの組織が成し遂げたことで特に誇りに思っていることはなんですか?

ホームページを充実化させ、ベジタリアンに対する理解を広めてきました。またホームページから個人会員の入会、レストラン認定制度、食品推奨制度(推奨マークの普及)を進めています。(編集者注:推奨マークの仕組みはイギリスのベジタリアン協会に倣ったものです。)

 

Q. 組織の会員とのよい関係づくりや会員の熱意を維持するために、どのような取り組みを行っていますか?

会員むけに講演会・ワークショップ、食事会、またミニベジとよばれる小さな集会を行ったり、ベジタリアンウイーク といった毎年恒例のイベントを促進しています。そういったイベントを通して会員とのコミュニケーションを図っています。また、〈ベジタリアン・ジャーナ ル〉や〈ベジ・レター〉といった2種類の会報誌を発行しています。

 

Q. 他のベジタリアン組織とはどのように協力をしていますか?

動物愛護団体や環境保護団体とはイベント時に協力し合っています。

 

Q. 資金集めのためのよいアイディアをお持ちですか?

過去組織営のための資金は個人会員の会費(3,000円/年)と一部寄付金からのみなりたっていました。現在は、食品推奨制度(一商品につき200,000円/年)やレストラン認定(20,000/年)を拡大し資金集めの努力をしています。

 

Q. ベジタリアンになろうとしている人、またはなったばかりの人にはどのように接触していますか?

ホームページからの情報提供を行ったり、メーリングリストを活用してアドバイスや意見交換をしています。

 

4. オーストラリア動物保護活動家の拘留

5月21日、オーストラリアで動物保護活動家10人が自宅で逮捕されました。当ニュースレター7月号発行現在(7月1日)も彼らは刑務所に拘留されたままです。このニュースに関する詳細や読者ができる支援については、こちらのウェブサイトをご確認ください。

www.vgt.at/index_en.php / www.evana.org/. . . austria

 

 

5. 生物の知能について~タコの場合

インターネットの日刊誌〈Slate〉による6月23日付けの記事では、タコの知能に関する研究を専門的知識のない人にもわかりやすく概説しています。また、人間以外の生物の知能に関して議論することの難しさについて触れている点も、有意義な考察といえるでしょう。 www.slate.com/id/2192211

 

 

6. 日本ベジタリアン学会の学術団体認定

2008年5月23日付けで、日本ベジタリアン学会(JSVR、www.jsvr.jp/indexe.html)が日本学術会議によって学術団体に認定されました。JSVRは日本におけるベジタリアン関連研究の第一人者として認められたことになります。

 

JSVRは菜食や、健康、栄養、医学、環境、社会、生活、倫理等の菜食に関わる分野の学術研究の発展と促進を目的とした学術団体です。日本ベジタリアン協会代表理事でもある垣本充博士が当組織の理事長をつとめています。

 

日本学術会議は(www.scj.go.jp/en/index.html)科学分野の促進と発展、また行政、産業および国民生活における科学の反映と浸透を目的とした内閣総理大臣の所轄にある特別機関です。アジア学術会議の加盟組織でもあります。

 

7. 高齢者ベジタリアンをサポートするベジタリアン・フォー・ライフ

ベジタリアン・フォー・ライフ(VFL)は、イギリスのベジタリアンやビーガンの高齢者へ提供 される食事の改善を目的とした慈善団体です。

 

2008年の全国ベジタリアン週間(5月18~24日)に活動を開始し、まずはイギリス全土の介護施設に『ベ ジタリアンやビーガンの高齢者向けのケイタリング(Catering for older vegetarians and vegans)』というガイドブックの無料配布をはじました。

 

加盟した介護施設の4分の3はベジタリアン・フレンドリーかつビーガン・フレンドリーな待遇 を提供することに合意しました。

さらなる詳細はベジタリアン・フォー・ライフのウェブサイト(www.vegetarianforlife.org.uk)をご覧になるか、ティナ・フォックス(Tina Fox)にお問い合わせください。tina@vegetarianforlife.org.uk

 

8. ローフードだってシンプルに

ローフードはよく難しいとか時間や手間がかかりすぎるなどといった非難の的になっています。ローフードのレシピ本を見 てみると、残念なことにそういった不満もあながち根拠がないとは言えないようです。時間がかかる発芽のプロセスやめずらしい材料が必要だったり、新しい台 所用品を購入する必要があるレシピがたくさん載っています。意欲的なローフーディスト(または単にローフードを取り入れたいと思っている人でもいいのです が)はいったいどうしたらいいのでしょうか?

 

ローフードを別の視点から見てみましょうというのがその疑問に対する答です。

 

まず、近所の市場に赴き、旬の食材を見つけましょう。旬のものは味覚においても栄養価においてもより優れているばかり か、手に入りやすいという利点があります。それをもとに、一週間の献立を考えるようにすればよいのです(そうです、先を見越した計画は時間とお金を節約し てくれるのです!)。本にあった特別な材料を探して町中走り回る必要はもうありません。手元にあるものに集中して、創造力を働かせましょう。

 

時間を節約するために、それほど時間がかからないレシピを探してみましょう。料理初心者は実際に料理する手間をあまり 考慮せずに、最新の料理本に載っているおしゃれな料理に魅了されてしまいがちです。しかし実際にシンプルなものを求めるようになれば、ほとんどのローフー ド料理は10分もかかりません! 

 

ラップ(巻物)、スムージー、サラダ、スープ、ロー・パスタなどは非常に簡単ですし、材料の組み合わせ方もたくさんあっ てあきさせません。例えば、クリーム状にしたアボカドはスープのベースに最適です。また市場でよいズッキーニが手に入ったりしたら、ピーラーを使って フェットチーネ状に切り、オリーブオイル、塩、こしょう、ダイスカットしたトマト、ひまわりの種などと混ぜ合わせるのもよいでしょう。

 

 

おいしいローフードを作るために高価な器具や特注の材料などはいりません。必要なのは包丁とまな板とブレンダーだけで す。これだけあれば何百種類というローフード料理をつくるのに十分ですし、何年も飽きのこないローフードを楽しむことができます。材料をどうするか、です が、前述したように、効果で特別な材料を使うより、手に入りやすい食材を使うようにしましょう。それでじゅうぶんおいしい料理が作れるとともに、おさいふ にもやさしいのです。

 

 

ウェブサイトに基本のレシピを掲載していますので、あなたも独自にシンプルなローフード創作料理を楽しんでください。健康や思いやりに配慮して、そしてもりもり食べましょう!

 

 

シェフのジェイソン・ウィリック(Jason Wyrick)は、プロのビーガンシェフによって制作されている無料のビーガン料理雑誌”The Vegan Culinary Experience (www.veganculinaryexperience.com)” の編集人兼総料理長です。米国においてビーガン・ケイタリングや調理指導の会社を運営し成功しており、ニール・バーナード博士(Dr. Neal Barnard)、ジョン・マクドゥーガル博士(Dr. John McDougall)、ガブリエル・カズンズ博士(Dr. Gabriel Cousens)といった著名人とともに指導にあたった経験もあります。

 

また、ル・コルドン・ブルー・プログラムにおいて指導した初のビーガン・インスト ラクターでもあります。シェフ・ウィリックへの問い合わせはこちらのメールアドレスへChefJason@veganculinaryexperience.com


9. 日本のロックバンド、シパ・バルド・クローンの〈 Think Again Vol. 4 Vegan Festival 〉

シパ・バルド・クローン(sipa.jp)が主催する〈 Think Again 〉の第4弾が7月16日に渋谷で催されます。www.myspace.com/thinkagainsipabaledclone

私たち人間のライフスタイルと、環境・平和・動物との関係をビーガニズムと音楽を通して「Think Again ~再考」するユニークなイベントです。この音楽イベントを主催するシパ・バルド・クローンは、若いメンバーながら独特の音楽スタイルを確立している日本の ロック・バンドです。

 

〈 Think Again 〉はこれまでに3回開催されており、毎回その規模も大きくなり、より多くの賛同を集めているイベントです。今回の第4弾は東京・渋谷のO-Eastにて開 催される予定です。

 

10. 「ビーガニズム」についての新しいウェブサイト

〈Vegan Means〉(「ビーガンとは」)と題された新しいウェブサイト、www.veganmeans.comでは、ビーガニズムに関するHOW、WHAT、WHYを読者に解説しています。

 

11. 中東での初のベジ・ウィーク・イベント

ベジ・イベントは今や世界中に広まっています! 以下の記事は中東のベジ・ウィーク・イベント開催準備に関するリポートです。http://www.thenational.ae/news/uae-news

 

12. 「思いやり」という言葉にだまされるなかれ

〈Humane Myth 〉という名前のウェブサイトのご紹介です。このサイトの制作者は、思いやりや慈悲深いやり方であれば動物を利用したり殺したりしても構わないという考え方が動物を使用する業界によって広められていると警告を発しています。

 

詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。www.humanemyth.org

 

13. 食べ方を見直そう

ニューヨーク・タイムズのフードライターであるマーク・ビットマン(Mark Bittman)が、肉食の問題についてありのままに語り、食肉消費の大幅な減少の必要性を呼びかけている映像がYouTubeで画質も音質もよい状態で 見ることができます。ベジタリアンではないビットマンが、「肉やジャンクフードを控えて、もっと植物性のものを食べましょう」と呼びかけています。このビ デオはアメリカの食事情に焦点をあてたものですが、論点のほとんどはアメリカ以外の国にもあてはまるものといえるでしょう。

 

14. ダイエット・オブ・ディザスター

食肉産業によって引き起こされる数々の災害についてトニー・ウォードル(Tony Wardle)がまとめたウェブサイト「ダイエット・オブ・ディザスター(Diet of Disaster)」
www.viva.org.uk/campaigns/hot/dietofdisaster

 

15. 油は控えめに

中国、江蘇省に住む人々の肥満についての調査結果が最近発表されました。この研究では、野菜摂取はよいものであるが、調理する際に油を使いすぎるのはよくないということが示されました。「中心性肥満」という語彙は、手足を除いた胴体部分の肥満を指します。

 

International Journal of Obesity (2008) 32, 975?984; Vegetable-rich food pattern is related to obesity in China; Z Shi1, X Hu, B Yuan, G Hu, X Pan, Y Dai, J E Byles and G Holmboe-Ottesen

 

〈概要〉

目的:中国人成人を対象に、野菜が豊富な食事構成と肥満の関係を調査

 

手法:西欧諸国において、野菜が豊富な食事構成は肥満や非伝染性の慢性疾患のリスクを抑える傾向にある。中国でも 似たような食事構成が見られるが、調理法は異なっている。2002年、江蘇省において、クロス・セクション・アプローチで家計調査を行った。20歳以上の 2,849人の男女を対象に行った結果、回答率は89.0%だった。食物頻度アンケートによって食料摂取を記録。因子分析を行い食事構成を確認。食物計量 と連続3日間の食事記録によって栄養摂取を測定。身長、体重、胴囲を計測。

 

結果:肥満(BMI 28 kg m- 2)の有病率は男性が8.0%、女性が12.7%、中心性肥満は男性が19.5% (90 cm)、女性が38.2% (80 cm)だった。フォー・ファクター・ソリューションが食物頻度における全体の28.5%。野菜が豊富な食事構成(精白していない穀物、果物、野菜)にはベ ジタブル・オイルやエネルギー摂取との密接な関係がみられた。

 

四段階にわけた野菜が豊富な食事構成において、全般的に肥満や中心性肥満の頻度が増加してい た。社会人口学的要素と4種類の顕著な食事構成に基づいて調整を加えた後、野菜豊富な食事構成は単独で肥満と関連していた。野菜の食事構成が一番少ないグ ループに比べ、野菜構成が一番多いグループは一般的肥満のリスクがより高かった(男性の有症率(PR):1.82、95%信頼区間 (CI):1.05?3.14。女性のPR:2.25、95% CI:1.45?3.49)

 

結論:中国人男女において野菜が豊富な食事構成は、肥満と中心性肥満の高リスクに関連していた。これは野菜の油炒めで大量に油を使うためエネルギー摂取量が高いことに関係していると思われる。

 

16. 食肉弁護の脆弱な反駁

食肉消費に対する批判と擁護の二種類の議論が最近イギリスの〈〈ザ・ガーディアン〉〉紙に掲載されましたのでご紹介します。
lifeandhealth.guardian.co.uk/food/story/0,,2286172,00.html
lifeandhealth.guardian.co.uk/food/story/0,,2286173,00.html

肉食弁護はベジタリアンの電球ジョークを思い起こさせませんか?

 

「問:電球をとりつけるのにベジタリアンは何人必要でしょう? 答:二人です。一人は電球を持つ人、もう一人は原材料を読む人。(ベジタリアンは、食べるものであれ使うものであれ、いつでも中身がなにか気にかけるからです。)」

 

「問:電球をとりつけるのに肉食の人は何人必要でしょう? 答:ゼロです。肉食の人は食べ物を明かりで照らしたくないのです」

 

17. ベジ・アスリート

各種スポーツ分野で活躍する、ビーガンを含むベジタリアン・アスリートに関する記事の紹介です。アメリカの男性アスリートのみについて書かれている点は残念ですが、読者のみなさんもお住まいの地域で同様の記事を見つけましたら、お知らせください。sports.espn.go.com/espn/page2/story?page=keri/080616

 

18. 新規登録団体

オーストラリア
Easy Vegan Shopping - www.easyveganshopping.com
Pug Rescue Victoria - www.pugrescuevic.com.au
Vegan Festival in Adelaide - www.veganfestival.info
Vegetarian Recipes & Books - www.vegetarian-secrets.com
Vegan Secrets - www.vegansecrets.com

 

カナダ
Being A Vegetarian - www.beingavegetarian.net
Vegetarian Guidebooks - www.vegetarianguidebooks.com

 

中国
Chengdu Zhaijiufu vegetarian food factory and restaurant - www.zhaijiufu.com/english.html

 

クロアチア
Vegetirijansko makrobiotski restoran udruge Natural - www.natural.hr

 

ウクライナ
vegetanews - www.vegetarian.hmarka.net-a.googlepages.com/home

 

アメリカ
Go Eggless - www.goeggless.com
Living Compassionately in Alabama - livingcompassionately.org
Manjula's Kitchen - Indian Vegetarian Recipes - www.ManjulasKitchen.com
Natural Clothing Company - www.NaturalClothingCompany.com

 

 

 

IVUニュースにお便りください!

ベジタリアン活動家のみなさん

 

あなたの知識や考え、経験を、世界と共有する手段としてこのニュースレターを活用 してください。みなさまからの情報をお待ちしています。

ジョージ・ジェイコブズ george@vegetarian-society.org

 

日本語版IVUオンラインニュースは、International Vegetarian Union (IVU) のオンラインニュースレターを翻訳したものです。

 

日本語版を転載・リンクされる場合は、出典を 「NPO法人日本ベジタリアン協会・日本語版IVUオンラインニュース」 ならびに 「www.ivu.org/news 」 として表記してくださいますようお願いします。

 

日本ベジタリアン協会は、IVUオンラインニュースの内容およびその翻訳について責任を負いかねますのでご了承ください。

 

こちらのIVUのページ (http://www.ivu.org/onlinenews.php) から二ュースレター英語版を購読できます(無料)。

 

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